RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 > 東京建物「Brillia 多摩ニュータウン」で安全祈願祭 「新しい共生の街つくる」加藤理事長
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東京建物が事業協力者として事業参画している多摩市・諏訪2丁目住宅の建て替えマンション「Brillia 多摩ニュータウン」の安全祈願祭が12月19日、現地で行われ、諏訪2丁目住宅建替組合理事長・加藤輝雄氏、東京建物常務取締役住宅事業本部長・柴山久雄氏、設計監理を担当する松田平田設計社長・中園正樹氏、施工を担当する三井住友建設社長・則久芳行氏など関係者のほか、多摩市長・阿部裕行氏らも来賓として出席。工事の安全を祈った。 式典のあと、加藤理事長は、「いまから41年前、われわれが入居したときは多摩ニュータウンは『東京砂漠』といわれたように何もなかった。樹木を植え規約や駐車場をつくって自然と共生する街をつくってきた。いま、その初期入居の役割が終わり、新しい共生の街づくりの出発日を迎えた。今日に至るまでの十数年間は、建築基準法の建ぺい率、容積率、 一団地認定の解除など建て替えまでの高いハードルを越えなければならなかった。 ようやく2006年に地区計画の都市計画決定によって具体的に動き出し、90%の賛成で建て替え決議することができた。東京都の初の建て替えモデル団地でもあり、全国的にも初めてのケースとして注目されている。仮住まいの間のコミュニケーションを欠かさないようにしながら『604世帯がみな元気で戻ってこようを合言葉』にして話をしている。建て替えが終わった際には新しくこの街にやってこられる人たちと既存住民がどうやってコミュニケーションをとっていくか、お年寄りと子どもたちがどうやってコミュニケーションをとっていくか、新しい街づくりという観点で、この2年間で方向を定めていきたい」と語った。 来賓として挨拶した阿部市長は、「管理組合の皆さんが20年の歳月をかけて議論を重ねて取り組んできた日本最大級の建て替えがスタートするということは地元市の多摩市長として非常に嬉しい。一団地認定という新住法などの法律の網を取り外すまで大変苦労された。多摩市は今年で市制40周年を迎えたが、みなさんも同じ40年余、汗と涙の結晶の歴史をたどってこられた。Brillia多摩ニュータウン内には認可保育園や高齢者関連施設まで幅広く用意されているし、多摩市としては待機児童対策を行っていることとあわせまして、市をあげてサポートしていきたい。多摩ニュータウンの再生に胸がわくわくしている」と述べた。 柴山・東建常務は、「絆とか共生という単語がキーワードになっている現代で、複数の家庭がひとつになるこのプロジェクトがいよいよ始まるという節目を迎え、気が引き締まると同時に責任を感じている。これから2年かけてしっかり販売していきたい。資料請求は想定を上回るペースでいただいており、1月までの目標をほぼ達成している」と話した。 物件は、京王線京王永山駅・小田急線小田急永山駅から徒歩7分、多摩市諏訪2丁目に位置する14階建て全7棟1,249戸の規模(従前は640戸)。専有面積は43.17〜101.44u。竣工予定は平成25年10月末。 ◇ ◆ ◇ 記者は当初、坪単価は150〜180万円と予想したが、関係者の話によると150万円を切る可能性もあるようだ。140万円台といえば、京王相模原線でいえば橋本、中央線・青梅線でいえば八王子以遠の単価だ。多摩ニュータウン居住者としては、申し込みが殺到してほしいが … 。隣駅の多摩センターでは有楽土地の「オーベルグランディオ多摩中央公園」は好調なスタートを切った。
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(牧田 司記者 2011年12月19日) |