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ナイス 圧倒的な供給シェアと差別化で

「鶴見」のマンション市場リード


「ナイスクオリティス横濱鶴見」完成予想図

 ナイスが分譲中のマンション「ナイスクオリティス横濱鶴見」とこれから分譲するマンション「プレジデントステージ横濱鶴見」を見学した。

 前者は、京浜急行本線鶴見市場駅から徒歩7分、横浜市鶴見区市場下町に位置する7階建て全390戸の規模。専有面積は56.10〜76.51u、4期(戸数未定)の予定価格は2,600万円台〜3,900万円台(最多価格帯3,600万円台)、坪単価は165万円。設計・監理はINA新建築研究所。施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は平成24年8月下旬。売主は同社(事業比率65%)のほか明豊エンタープライズ(同17.5%)、長谷工コーポレーション(同17.5%)。今年9月から分譲が始まっており、これまで約100戸が契約済み。毎月コンスタントに30戸ぐらいが売れている勘定になる。

 後者は、 JR京浜東北線鶴見駅から徒歩3分、横浜市鶴見区豊岡町に位置する11階建て全92戸の規模。専有面積は56.72〜89.16u、価格は未定だが、予定坪単価は270万円前後。竣工予定は平成25年1月下旬。設計・監理はエイワ設計コンサルタント。施工は前田建設工業。販売開始は来年1月。

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 まず、前者から。用途地域が工業地域で敷地はJR京浜東北線の線路に隣接してはいるが、鶴見駅へも歩いて15分の近さで、単価が165万円と安いのが特徴だ。

 基本性能・居住性能では、通常のマンションの1.25倍の耐震強度を持つ「強耐震」とし、「CASBEE横浜」のAランクを取得。プランはワイドスパンが中心で、部屋数がほしい世帯には70u台で4LDKのプランも選べるようになっている。

 プラン選択のほか、カラー・デザイン選択も玄関ドアから建具、洗面、トイレなど好みによって選べる「スペシャル・オーダー・マンションシステム」(SOM)によって419,904通りのバリエーションが可能という。

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 後者は、供給が多い鶴見駅圏の中で「豊岡町」アドレスでは過去6年間供給がない希少な立地の「駅近」マンションというのが最大の特徴だ。鶴見大学、総持寺にも近接している。建物は免震工法を採用。このほかオール電化、業界初というバスケットが取り出せて丸洗いが可能なディスポーザ、SOMなどが特徴だ。

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 双方に共通する特徴は、同社が鶴見エリアでは圧倒的な供給シェアを背景に免震と強耐震を使い分け、さらにSOMシステムなどで徹底した商品差別化を図っていることだ。

 同社は、これまで鶴見区で71棟5,467戸を供給しているが、市場占有率は50〜60%に達するはずだ。SOMのバリエーションが多いのには驚いたが、門扉や玄関ドアも選択できるようにしているのは同社だけだろう。オプション仕様についても、「オプション組み込み型」として100%ローンが可能なシステムも採用しているという。

 この点について、「ナイスクオリティス横濱鶴見」の販売を担当する同社住宅事業本部首都圏営業部課長・宿谷哲之氏は「それぞれ当社しかないものを盛り込んでおり、オンリーワン営業ができるのが強み。この物件の目と鼻の先には1,424戸の『ヨコハマオールパークス』もあり、駅前タワーの『ロイヤルタワー横濱鶴見』もある。さらに、当社は仲介部門との人的交流も盛んに行なっているので、ワンストップのソリューションビジネスが可能」と語った。


「プレジデントステージ横濱鶴見」完成予想図

(牧田 司記者 2011年12月5日)