RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 > 明和地所 4年ぶりのレジダンス≠武蔵新城で供給 「クリオレジダンス新城」完成予想図 |
設計はレーモンド設計事務所 分節手法を採用 明和地所の大規模マンションに冠するトップブランドクリオレジダンス<Vリーズの「クリオレジダンス新城」を見学した。同社がクリオレジダンス≠供給するのは2007年の「クリオレジダンスタワー鶴ヶ峰」以来、実に4年ぶりだ。 物件は、 JR 南武線武蔵新城駅から徒歩7分、川崎市中原区新城二丁目に位置する5階建て全53戸の「フロントコート」と5階建て全46戸の「サウスコート」の2棟全99戸の規模。専有面積は70.11〜81.55u、価格は未定。竣工予定は平成24年2月下旬。設計はレーモンド設計事務所。施工は小柳建設。2月11日から分譲開始する。 現地は、武蔵新城駅南口のアーケードつきの新城商店街を抜けた商店街の外れで、アプローチに恵まれた立地条件にある。4方道路に囲まれている。 販売事務所にはモデルルームだけがあり、パンフレットもチラシも模型もできていないが、外観は「周辺の住宅街とスケール感を合せるために、建物を分節化する手法を採用した」と、物件ホームページで設計を担当したレーモンド設計事務所の取締役節制部長の田實真氏が語っている。 レーモンド設計事務所は、大正10年、アントニン・レーモンドが設立した設計会社で、これまで名だたるビル、公共施設、ホテル、学校、共同住宅の設計を手掛けてきた。明和地所のマンションの設計も行っている。 モデルルームは、現在分譲中の「クリオ武蔵新城」 (全36戸で坪単価190万円、残りは3戸) のものと併用だが、プラン・設備仕様などは「レジダンス」で採用するものだ。下足入れは大容量で、収納扉はソフトクローズ機能付き。トイレは引き戸、キッチンはアイランド型でサンウェーブの人気商品パタパタくん≠採用している。図面集もないが、ホームページを見るとワイドスパンの3LDKはいい。 問題の価格だが、本日(2月1日)、同社の営業会議で決定し、記者も坪単価を聞いた。ただ、公開は5日のようで現段階では公表できない。「早期完売間違いなし」の単価設定であるとだけしておく。2月5日からモデルルームをオープンするが、すでに100件を超える問い合わせがあるそうだ。 ◇ ◆ ◇ レジダンス≠フ供給は4年ぶりと書いたが、それだけ同社も力を入れている物件だということだろう。現地で話を聞いた慶大卒の入社3年目の坂爪大悟氏も「これからどんどん新規物件が供給されるので、この物件は1カ月ぐらいで完売しようとみんな力が入っています」と語った。 坂爪氏が入社した時点でマンション市況は極めて好調だったが、その年にリーマン・ショックの直撃を受けた。同社も販売に苦戦してきた。 市場全体にようやく明るさが戻り、同社も積極的に物件の仕入れを行っている。大変失礼だが、坂爪氏はどちらかといえばタヌキのような容貌(本人も「よく言われる」と認めた)で、とても慶応ボーイには見えないが、人懐っこいところがいい。他社物件を含めしっかりと相場観も身につけていた。 神奈川県では少なくとも10年前ぐらいまでは、大京でもない三井不動産レジデンシャルでもない明和地所のクリオ≠ェトップブランドだった。同社の巻き返しに期待したい。 |
(牧田 司 記者 2011年2月1日) |