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学園の街へ変わる「北千住駅」東口

ナイス「ナイスブライトピア北千住」が堅調な売れ行き


「ナイスブライトピア北千住」完成予想図

 ナイスが分譲している「ナイスブライトピア北千住」を見学した。敷地の北側にお寺・お墓があるにもかかわらず、マンション供給の少ないエリアであることや、東京電機大学の千住キャンパスが開校されること、敷地南側が戸建てエリアであることなどから堅調な売れ行きを見せている。

 物件は、JR常磐線・つくばエクスプレス ・東京メトロ日比谷線・東京メトロ千代田線 ・東武伊勢崎線北千住駅から徒歩7分、足立区柳原2丁目の準工業地域に位置する9階建て全73戸。専有面積は57.56〜63.86u、価格は2,800万円台〜4,000万円台(最多価格帯3,300万円台)、坪単価は200万円弱。竣工予定は平成24年2月中旬。設計・監理はアーバンライフ建築事務所。施工は間組。

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 現地は、北千住駅の東口を降りて、「北千住旭町商店街」を抜けたところで、敷地北側はお寺・お墓。これをどう評価するかは難しい。「嫌悪施設」と見る人は全く見向きもしないだろうし、お寺・お墓には高い建物が建たない可能性が大きいと考える人はそれほど気にしない。デベロッパーも立地条件を考えて単価を低めに設定するので、その分安くなるメリットもある。

 このマンションもそうだ。販売担当者は「お墓を嫌う人はまず来ないし、お墓は敷地の北側で、敷地の南側は戸建てエリアで眺望が開けてい。土地は細分化が進んでおり、南側にマンションなどが建つ可能性も少ない。また、北千住エリアのマンションはほとんどが西口の日光街道沿い。それらと比べれば立地に遜色はない。おかげさまで1期33戸のうち23戸に申し込みが入った」と、墓地の隣であることがそれほどネックになっていないという。

 さらに、「駅から現地まで信号がなく商店街を抜けてこられるので女性にも人気。3LDKの60u台のコンパクトが中心で、グロスを抑えているのも評価されている。当社の強みである『強耐震』の評価も高い」と自信満々だった。

 東口には、東京電気大学千住キャンパスが来春に開校し、駅前広場も整備される。マルイなどの商業施設が再開発により整備され、街並みが一変し人気も高まっている西口同様、東口も電気大が開校すれば変わる可能性はありそうだ。

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 このマンションにとどまらず、最近は50u台、60u台の3LDKも少なくない。これだと居室の広さは4畳大や4.5畳大のものもつくらざるを得ないが、居室の数を確保したいユーザーにとっては納得なのだろう。子ども部屋に6畳大もいらないと記者も考える。

 リーマンショックと東日本大震災を経験して、住まいに対する考え方は間違いなく変わってきた。「ゆとり」より「機能」を「単価」より「グロス」を重視するユーザーが一層増えているように感じる。

 これも暮らしそのものに「ゆとり」が持てなくなってきたせいだろうか。少子化の影響もあり、これからも専有圧縮型は増えるのだろう。

(牧田 司 記者 2011年8月8日)