RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 > 住友グループの社宅跡地 「レジデンスコート馬事公苑」 「レジデンスコート馬事公苑」完成予想図 |
戦後から住友グループの社員寮として利用され、関係者の間で「世田谷荘」の愛称で親しまれてきた社宅跡地に建つ住友商事(事業比率46%)、住友不動産(同46%)、住友林業(同8%)の3社JVマンション「レジデンスコート馬事公苑」を見学した。最寄り駅からはやや距離があるが、住環境に恵まれた渋谷駅からバスで約33分の好物件だ。 物件は、 東急田園都市線桜新町駅から徒歩21分、又は小田急線経堂駅から徒歩19分、又はJR渋谷駅からバスで約33分、世田谷区桜三丁目に位置する6階建て全63戸の規模。7月下旬から分譲が始まる1期30戸の専有面積は72.26〜87.99u、価格は5,440万〜7,640万円(最多価格帯5,400万円台)、坪単価260万円。竣工予定は平成24年3月下旬。販売代理は住商建物、住友不動産販売。設計・監理は日建ハウジングシステム。施工は三井住友建設。 現地は近隣商業立地だが、敷地の南側はすぐ第一種低層住居専用地域で、その先には馬事公苑が広がる。世田谷通りを挟んだ敷地北側には東京農大のキャンパスが広がる。 この立地条件もさることながら、住友+日建ならではの基本性能、居住性能、設備仕様なのが最大の特徴だ。プランは全て南向きで、アルコーブ付きの玄関は全て横入りタイプ。引き戸はソフトクローズ機能付きで、バルコニーの奥行きは最大約2.6メートル(2メートル以上は容積算入)。玄関床、キッチン天板、洗面所カウンターなどは天然石を採用し、キッチン面材なども突き板を採用。間仕切りはウォールドアとし、サッシは間に柱・梁がない天井までの連窓を採用している。 ◇ ◆ ◇ 日建ハウジングシステムが設計し、住友商事が準都心部のアッパーミドルをターゲットにした低層マンションはたくさん見てきたが、最近はほとんど見ていなかったので、懐かしく感じた。間違いなく一級品だ。 最寄り駅からはかなり距離があるが、周辺の居住者はバスを利用して渋谷や三軒茶屋、祖師ヶ谷大蔵、成城学園などに出ているはずだ。バス便であるからこの単価にもとどまった。バス便はネックにならないと見た。間違いなく売れるはずだ。 |
(牧田 司 記者 2011年7月25日) |