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ポラス 浅草のど真ん中の「浅草二丁目」で

単価割安の「ライフピア浅草」


「ライフピア浅草」完成予想図

 ポラスグループの中央住宅が都内で10年ぶりに分譲する「ライフピア浅草」を見学した。過去8年間、1件も供給事例がない「浅草2丁目」エリアでの分譲だけに人気は必至だ。

 物件は、 つくばエクスプレス線浅草駅から徒歩3分、または東武伊勢崎線浅草駅から徒歩9分、台東区浅草2丁目の商業地域に位置する10階建て28戸の規模。専有面積は53.82〜64.44u、価格は未定だが2LDK(53u)が3,400万円台〜、3LDK(64u)が3,900万円台〜。竣工予定は平成24年3月末。設計・監理は日比野正夫建築設計事務所。施工は新三平建設。販売代理はハイネスコーポレーション。

 現地は、浅草寺に徒歩5分、浅草花やしきに徒歩3分の、同社のパンフレットの言葉を借りれば「浅草の中の浅草」。南側の眼下にこれらが見渡せ、 その先には「スカイツリー」が見える。屋上に設置された屋上庭園からは隅田川の花火も眺められる。

 建物は南向きで 1フロア3戸。住戸は64uの東南角の3LDKと、53uの中住戸の2LDK、南西角の61uの3LDKの構成。プランは、廊下スペースを少なくして機能性を高める工夫を施している。引き戸は戸あたり部分も含めてソフトクローズ機能付とし、洗濯機置き場の収納にはハンガーを設置、壁の角はアール型にし、フラットサッシとウッドデッキを標準装備、ウォーキングクローゼットは中にもコンセントを付けるなど、細かな点に配慮しているのが特徴だ。販売は6月中旬の予定だ。

  
キッチン                           主寝室  

◇     ◆    ◇

 この物件については、3月の段階で同社マンションディビジョン(事業部)の楠木貴久氏から「『浅草』はどこにも負けない立地で、価格も低く抑えられる」と聞いていたので注目していた。

 モデルルームも現地も見て、完売まで1カ月もかからないと読んだ。ひょっとすると1週間で完売となるかもしれない。浅草の真ん中だから遊興施設がないわけではないし、JRの馬券売り場もある。これらを嫌悪施設と考える人は敬遠するかもしれないが、商業地にしては敷地の南側が開けている。

 そして、何よりも単価(価格)が安い。近くには坪270万円のタワーマンションもあるが、記者は同等の価値があると考える。ほかにも単価の安いマンションがあるが、立地が異なる。

 ただ、同社は埼玉県ならともかく、供給事例がほとんどないのだから当然だが、都内のマンション需要者にはまったく知られていない。販売代理のハイネスコーポも古い業界関係者しか知らない。この点を考慮すれば、単価はやや下げざるを得ないだろう。

 しかし、現段階で明らかにされている予定価格からすると坪単価は上層階でも250〜260万円ぐらいではないか。申し込みが殺到しても驚かない。欲を言えば、東南角の3LDKはあと2〜3坪広くしていればプランにゆとりができるし、地元のまた違った需要層も取り込めたはずだ。


リビングダイニング

(牧田 司 記者 2011年5月24日)