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記者も惚れた本物志向

 モリモト「ディアナコート代々木上原」


「ディアナコート代々木上原」完成予想図

 

 モリモトの三菱地所レジデンスとの初の共同事業マンション「ザ・パークハウス上目黒ピアース」と同社の単独事業マンション「ディアナコート代々木上原」を見学した。先に見学した「上目黒」から先に記事を書こうと思ったが、予定を変更して「代々木上原」から先に書く。記者もほれ込んだ物件だからだ。

 「代々木上原」は、小田急線・東京メトロ千代田線代々木上原駅から徒歩6分、渋谷区上原2丁目の第一種低層住居専用地域に位置する地下2階地上3階建て全35戸の規模。専有面積60.06〜87.23u 、予定価格は5,600万〜9,400万円台、坪単価は350万円。竣工予定は平成24年5月下旬。設計・監理は長谷建築設計事務所、デザイン監修はウイ・アンド・エフ・ヴィジョン(建築家・藤原益男氏)。施工は東海興業。

 現地は、先に書いた野村不動産「プラウド上原」とは徒歩 3 分の距離で、野村不動産のがヒルトッブで、同社の物件は比高差で10mぐらい低いところにある。双方とも高級住宅街として知られる「上原2丁目」の一角にあるのは同じだ。価格は野村不動産の物件が坪400万円超であるのに対し、同社の物件は350万円と安い。20坪で1,000万円の差だ。

 単価が安いからといって、設備仕様が劣っているわけではない。比較になるのは、瞬く間に売れた「ディアナコート代沢」だ。デザイン監修も施工も「代沢」と同じで、今回は同社が民事再生終結後に初めてマンション用地を取得した記念碑的な物件だ。それだけに同社も、同社の物件を多く手がけている藤原氏の意気ごみが伝わってくる物件だ。

 設備仕様レベルが高い。建物は5層構成で、全体としてはベージュのタイルを採用し、基壇部には大理石を配している。2層のラウンジの周囲は大谷石を採用。専有部の玄関・廊下は大判の大理石、壁は突き板のチーク、ウォールナット、メイプルの3種がセレクトでき、リビング床は厚さ2ミリの挽き板を採用するなど「本物志向」がテーマとなっている。

 6月12日が抽選だが、販売を担当する吉本亮氏は「人気は『代沢』以上になりそう。『上目黒』と両方を見られる方もが多い」と語っている。

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 記者は、「代沢」を見たときも早期完売間違いなしと見たが、今回の「代々木上原」はなおいい。グレード感、トータルな落ち着きはこちらのほうが上だと思う。壁はクロスでなく、本物の突き板を標準装備していたのは驚いた。こうした高額物件を早期完売する力がある中堅は同社だけだ。物件に力がある。

垂涎の的の低層3階建て 野村不動産「プラウド上原」(2011/4/25)

早期完売必至 モリモト「ディアナコート代沢」(2010/9/17)

(牧田 司 記者 2011年5月23日)