RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 > 三菱地所レジデンス 日本橋の2物件好調スタート
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「水天宮前」は、東京メトロ半蔵門線水天宮前駅から徒歩2分、中央区日本橋蛎殻町2丁目に位置する10階建て43戸の規模。専有面積は41.84 ・ 53.39 ・ 71.37u、5月下旬分譲予定(5戸)の価格は3,228万〜7,818万円、坪単価は312万円。竣工予定は平成24年1月下旬。施工は新日本建設。 「日本橋蛎殻町」は、東京メトロ半蔵門線水天宮前駅から徒歩3分、中央区日本橋蛎殻町1丁目に位置する10階建て32戸の規模。専有面積は43.53〜67.13u、現在分譲中(7戸)の価格は3,348万〜6,878万円、坪単価は313万円。竣工予定は平成23年10月上旬。施工は新日本建設。 ◇ ◆ ◇ 物件を紹介する前に、中央区の人口動態について少し触れてみよう。同区の5月1日現在の世帯数は68,595世帯で、人口は118,653人だ。前年同月比で世帯数は1,821世帯、人口は3,302人それぞれ増加している。平成12年は世帯数が35,783世帯、人口は72,526人だったから、世帯数は91.7%、人口は63.6%それぞれ増加している。少子高齢化が信じられないデータだ。他区と比較するデータはないが、おそらく抜きん出ているのではないだろうか。 年齢別人口構成を見ても面白い。平成22年のデータを見ると、16歳から64歳までの生産年齢が72.55%を占め、東京都の67.86%を4.69ポイント上回る。65歳以上の老年人口は中央区が16.62%なのに対し、東京都は20.31%となっている。0〜14歳の年少人口は中央区が10.83%であるのに対して東京都は11.83%だ。 つまり生産人口が多く、年少人口も老年人口が都の平均を下回ることが大きな特徴だ。同区は昭和63年、バブルを背景に人口流失が続いていたのに歯止めをかけようと「定住人口回復対策本部」を設置し、「定住人口10万人」を掲げ様々な取り組みを行ってきたが、20年を待たずに10万人を突破した。 ◇ ◆ ◇ 今回、同社がマンションを分譲している「日本橋」エリアも世帯数、人口が激増しており、総じてマンションの売れ行きも好調だ。坪単価は300万円を突破する事例が増えてきている。 需要を支えているのは、従来の単身者・DINKSだけでなく、ファミリー層のニーズも高まっていることが顕著になっている。先に紹介した明和地所「クリオ築地川公園」では10戸ある3LDKが2〜3日間で完売した。昨年、最低で72uを確保したエルシード・菱重エステート「グラウス日本橋浜町」(37戸)も販売開始わずか1カ月間で完売した。「日本橋蛎殻町」も3LDKの人気が高いという。 ◇ ◆ ◇ 「水天宮前」は、三菱地所グループの「ロイヤルパークホテル」に隣接しており、ホテルのルームサービス、ハウスクリーニング、レンタリネン、ランドリーサービスなどが利用できる。 「日本橋蛎殻町」は、新大橋通りから 1 歩入った、南面が「銀杏八幡宮」の緑に面した開放感があるのが特徴。一括高圧受電と太陽光発電パネルによる「soleco(ソレッコ)」を採用した省エネ、省コストを提案している。 記者は、雨の日でもホテルを通れば濡れない「水天宮前」を取るが、南面の開放感を優先するのなら「日本橋蛎殻町」だろうか。「ロイヤルパークホテル」は4〜5層ありそうなロビーの吹抜け空間が美しい、記者も好きなホテルだ。 設備仕様では、収納にはレザー調扉が採用され、床はタイルで、上がり框、キッチンカウンターなどは天然石、引き戸はソフトクローズ機能付き。ミストサウナの人気も高いという。 一つ気になったのは、販売を担当する同社レジデンスギャラリー日本橋倶楽部シリアリーダー・藤麻紀さんが「年末からの問い合わせ件数が2,000件を突破しており、すごい勢いだっのですが、やはり震災の影響か、『いま買っていいのかしら』と躊躇される女性の方もいらっしゃいます」という言葉だ。 記者もそういった女性の揺れる心理は分かる。その一方で、震災後、都市部の独身女性を中心に結婚相談が激増しているという新聞記事も読んだ。今後、このような動きがマンション市場にどのような影響を及ぼすのだろうか。 |
(牧田 司 記者 2011年5月16日) |