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安田不動産が逆転勝ち　初の決勝Ｔ進出

西沢 ６回を２失点（自責０）完投

安田　西沢投手

タイセイ・ハウジー主軸に音なし

　安田不動産が、昨年０対９の大敗を喫したタイセイ・ハウジー相手に投打で圧倒決勝Ｔ進出を決めた。エースの安田が気合のこもった投球でタイセイ・ハウジー打線を４安打に抑え快勝。タイセイ・ハウジーの得点は敵失による２点。主軸が不振で無安打に終わった。

　安田不動産は、２点差を追う４回２番砂川の安打を足がかりに３番岩間の２塁打、５番高見沢の安打に２四球をからめてあっさり同点とした。その後５回に岩間の２点本塁打で点差を広げた。さらに６回には２塁打を放った８番坂本を１番の森が安打で返して突き放した。エースの西沢は“涼しい顔”でタイセイ打線を翻弄。３回に２四球に失策がからんで２失点したが、主軸の３人に塁を踏ませなかった。

　タイセイは打線が沈黙。期待の３番田母神、４番千葉英、５番井上が西沢に無安打に抑えられた。タイセイ先発の山下は３回まで１安打に抑えたが、４回にくずれて同点とされ、６回途中からはマウンドを野呂に譲った。決勝Ｔをかけて次はポラスグループと対戦。

　　
逆転弾を放った岩間を迎える安田ナイン　　　　　　　　砂川（左）と岩間

○田保監督　念願の決勝トーナメント。うれしいですね。会社、選手みんなのお陰。一つでも上を目指してがんばります

○西沢　相手は優勝候補。主軸の３選手を抑えられたことがよかった。レーティング（タイセイ・ハウジー・86、安田不動産・71）に対する反発心もバネになった

○岩間　打ち損じないように心掛けた（逆転の２点本塁打について）

●千葉英　えっ？３人（主軸）ともノーヒット。今日はまいりました

●ナイン　来週が勝負！絶対に落とせない

　 　
左からタイセイ 山下、野呂、井上

戦況を見つめる千葉英（左）と千葉政

千葉英と対決　素晴らしい速球に見逃し三振

　元ベイスターズのタイセイ千葉英試合後、投球練習をしていた。投球を見ていた記者に千葉英が挑発した。「牧田さん、僕の球と爆弾とどちらが怖い」と。千葉英のノーコン病は記者もよく知っている｡昨年、安田不動産の主砲西沢に背中を通るストレートを投げた｡頭にぶつけられたら死ぬことはないだろうが、ボケが促進されると思った。

　しかし、挑発に乗った。ぼける恐怖より、千葉英の球を打ち返し、さげすむ喜びを味わう誘惑が勝った。打席に立った。千葉英は上手というよりスリークォーターだ。内側から球が飛んでくるから怖いが、初球は外角の明らかなボール｡2球目、3球目もボール｡悠然と見送った。四球を選んで千葉英をののしってやろうと考えた。

　4球目は待つことにした。記者はボールと判断したが、外角低めにストレートが決まった。カウント１−３。次は絶対ストライクを投げると思った。真っ直ぐ狙いだ。振った。外に外れるスライダーだった。元プロが60過ぎの記者にスライダーを投げるのは卑怯だと思ったが、あと一球ある。ストライクとボールの確率は半々だと判断した。ど真ん中をねらった。ところが２−３から投げた外側のストレートに全く手が出なかった。素晴らしいスピードがあった。あれは記者だけでなく誰も打てない。

　千葉政に言わせると、千葉英のノーコン病は随分改善されつつあるようだ｡次戦はポラス。先発は千葉政だろうが、千葉英の登板機会はあるのか。

　それにしても元プロの快速投手を相手に打席に立てるなんてこんな嬉しいことはない。千葉英に感謝、感謝。

（牧田記者）