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水曜ブロックにもいる鉄人

三井リハウス東京の平賀選手(47)


平賀氏

 

 記者は今年48歳になる日曜ブロックのミサワホーム大野選手に鉄人≠ニいうニックネームをつけた。 RBA 野球にはほとんど参加している。しかも、いつの頃からか、勤務先の高崎から駆けつける。現在もエースとして、あるいは3塁手として活躍している。毎年、大野選手の元気な顔を見るのが楽しみの一つでもある。残念ながら、昨年は、張り切りすぎて試合前にアキレス腱を切ったとかでケンコーポ戦に欠場。チームは1−13で大敗。次戦も三井不販に延長サヨナラ負けして、ついにそのまま大野選手の顔を見ることができなかった。

 この大野選手と同じような鉄人≠ェ水曜ブロックにもいる。三井リハウス東京の平賀孝治選手だ。年齢は大野選手より1歳下の47歳だ。チームでは専ら3塁守備専門で出場している。ほぼ20年間、平賀選手を見ているが、エラーをしたのを見たことがない。どんな緊迫した場面でも、当たり前のように球を処理し、悪送球などしたことがない。こんな選手はそういない。

 その平賀選手は昨年、メンバーが揃わなかったからだろうか、打席にも立った。通算成績は10打数4安打5打点の活躍をした。これは只者ではないと思った。

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 今日(6月14日)、その平賀選手と話す機会があった。同社町田店の店長だ。本業の話もしたのだが、やはり話は野球になった。聞いて驚いた。

 平賀選手は北海道苫小牧出身。進学校の苫小牧東では中距離ランナーだった。野球もできるというのは絶対的な運動能力が高いからだろうが、努力がまたすごい。33歳のとき、市民マラソンの10キロレースで34分20秒の記録を残した。37歳でアキレス腱を切り、39歳でも両足のアキレス腱を痛めたこともあって、ロードワークに一層力を注ぐようになった。週に3回か4回は、5〜6キロを30分ぐらいで走っているという。

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 「日本記録は28分台ですから」と平賀選手は笑ったが、10キロを34分台で走るのは並みの選手ではできないことだ。記者は若い頃、皇居の1周5キロを20分台の半ばで走っていたから、平賀選手の速さが理解できる。

 平賀選手は「西武の工藤と同年代。かれが現役引退しても、私は生涯現役。ずっと続けたい。そしてオーバー50≠フチームを作りたい」と語った。

 こんなことを書くと、明後日の積水ハウス千葉西戦がプレッシャーとなってエラーするのが心配だが、平賀選手は「エラー? 公式戦でやったのは記憶にないですね。試合になるとものすごく集中していますから」と語ったから、プレッシャーを跳ね除けてくれることを祈ろう。

       

(牧田 司 記者6月14日)