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東京建物 21年12月期決算 増収・純利益は大幅減

 東京建物は2月12日、平成21年12月期決算を発表。売上げは大幅に増えたが、棚卸資産や有価証券の評価損などを計上したため純利益は大幅に減少した。

 売上高は2,626億円(前期比31.4%増)、営業利益は291億円 ( 同5.2%増 ) 、経常利益は193億円 (同5.7%減) 、純利益は63億円(同37.2%減)。たな卸資産評価損を54億円、有価証券評価損を86億円それぞれ計上した。新株の発行で不動産開発投資資金として305億円を調達した。

 セグメント別では、賃貸は「JA ビル」・「経団連会館」「大崎センタービル」「SMARK( スマーク )」などの稼働で売上高は680億円 (同16.1%増) 、営業利益は286億円 (同9.5%増) となった。

 分譲事業は、売上高1,580億円 (同70.6%増) 、営業利益は85億円(同577.8%増) 。たな卸資産評価損47億円を計上した。

 その他の「不動産流通事業」「メディアコンプレックス事業」「リゾート・レジャー・ホテル事業」などは振るわず売上高365億円 (同24.7%減) 、営業損失9億円 (前期は80億円の利益) となった。

 平成22年12月期の業績予想は、売上高2,000億円 (当期比△23.8%) 、営業利益260億円 (同△10.8%) 、経常利益150億円 (同△22.4%) 、当期純利益60億円 (同△5.4% ) を見込んでいる。

(牧田 司 記者 2010年2月12日)