東急不動産「BRANZ GREEN PROJECT」ツールがJPM金賞 金賞を受賞した18作品の企業代表(右端が東急不動産)と賞品を受け取る谷口氏 |
「世界観をいかに具現化するか 次の課題も見えた」谷口氏 東急不動産が力を入れている「BRANZ GREEN PROJECT」のキャンペーン用ツールが第40回 日本プロモーショナル・マーケティング協会(JPM)が主催する「第40回クリエイティブデザインショー」で金賞を受賞した。11月29日、贈賞式が都内のホテルで行われた。 「クリエイティブデザインショー」は、プロモーション・マーケティング視点からデザイン性やコミュニケーション力が優れたPOP作品を表彰するもので、今回は789点が展示された協会展の中から銀賞78点、金賞18点、審査員特別賞1点、経済産業大臣賞1点が選出された。経済産業大臣賞を受賞したのは、パナソニックの「ナイトカラー集合展示ツール」。 「BRANZ GREEN PROJECT」は、「住まいのeco」「ecoの見える化」「ecoへの参加」の3つのプロジェクトを柱に同社が取り組んでいる環境配慮活動。受賞作品は葉っぱの形をした型抜きリーフレットで、蛇腹のように次々と同社の環境への取り組みが分かりやすく表示されている。 ◇ ◆ ◇ 同社の作品が表彰されたのはもちろん嬉しい。同社の環境への取り組みは、確かに同業他社と比較しても先進的だ。 例えば ecoの住まい作りでは、他社に先駆け「環境共生住宅」に積極的に取り組んでおり、最近では東京都の「マンション環境性能表示」制度で満点の星12個のマンションを「池尻大橋」「南千住」(「二子玉川」は星11個)で供給しており、近く分譲する「クロスエアタワー」も星3つを獲得している。 ecoの見える化も昨年年初に分譲した「六義園」から全物件に CO2排出量の見える化を実施している。ecoへの参加では、奈良・吉野山の850本の植樹活動などを展開している。 ◇ ◆ ◇ もうひとつ嬉しかったのは、贈賞式に会社を代表して住宅事業本部販売企画部営業推進グループの谷口哲樹氏(40)が出席したことだ。 谷口氏は「エコにはエコノミーとエコロジーがあり、エコノミーは分かりやすいし、伝えやすい。エコロジーというと敷居がやや高いが、敷居を低くして親しみやすくしたのが評価され嬉しい」と語った。また、「パナソニックさんが経済産業大臣賞を受賞されましたが、担当者の方も語っていらっしゃったように作品に世界観をどう盛り込むのかも課題。課題も見えた」と語った。 谷口氏とは3年前、弊紙「RBAタイムズ」の「元気印」に登場していただいた時からのお付き合いだ。記事に「花嫁募集」のコメントを掲載したところ1年ぐらいで結婚、そして第一子誕生へとつながった。また、谷口氏は同社野球チームの監督でもあり、球場でもお会いしている。先日は、谷口氏より一回りは若くてきれいな奥さんともお会いした。 贈賞式のあとで行われたパーティ会場では、作品を制作した広告代理店アサツー ディ・ケイ第11営業本部第2営業局・アカウントリーダー山崎直之氏と同営業局・大槻貴之氏と4人で盛り上がり、気がついたらわれわれの席だけしか人がいなかった。 同社もそうだし東急グループも他社グループを圧倒する環境への取り組みを展開して欲しい。材料は整っている。アサツーにも東急エージェンシーに負けない図抜けた「世界観」を盛り込んだ企画を提案して欲しい。
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(牧田 司 記者 2010年11月30日) |