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 第4回「藝大アーツ イン 東京丸の内」 10/26〜10/31


オープンセレモニー

 東京藝術大学と三菱地所は10月26日 (火) から31日 (日) までの6日間、丸ビルで第4回「藝大アーツ イン 東京丸の内」を開催する。初日の26日にはオープニングセレモニーが行われた。

 開会の挨拶に立った東京藝術大学学長・宮田亮平氏は「芸術は、街に飛び出してこそ喜びやときめきと出会える。民(三菱地所)の声を支援に楽しい時間を過ごそう」と呼びかけた。

 これに応えて三菱地所代表取締役専務執行役員・檀野博氏は「毎年、藝大のパフォーマンスを楽しませてもらっている。丸の内に勤務する20万人の方々にとっても芸術を身近なものとして参加できるよい機会。これからも4月にオープンした三菱一号館美術館を核に芸術・文化の香りを発進していきたい」と述べた。

 また、特別ゲストとして挨拶した文化庁長官・近藤誠一氏は「三菱財閥の二代目、岩崎弥之助は丸の内に美術館と劇場を造ることが夢だったそうだが、一つ実現した。私は約 40 年間、外交官として勤務してきたが、外国の人からは『日本は元気がない』といわれてきた。私は、安全と繁栄の国づくりを進めてきたがために、文化・芸術に対する取り組みが不十分だったと思っている。芸術の花を咲かせるには芸術家の才能と、その才能を発揮させる場が必要。このプロジェクトは素晴らしい」と語った。

 このあと、2008年から設けられた、東京藝術大学を優秀な成績で卒業したアーティストの中から丸の内より発信する文化・芸術の担い手としてふさわし若手芸術家を選び顕彰する「三菱地所賞授与式」が行われ、10人が表彰された。

 引き続き、宮田亮平学長、同大教授・オペラ歌手の直野資氏、三菱一号館美術館館長・高橋明也氏による鼎談が行われた。

 「藝大アーツ イン 東京丸の内」は期間中、オリジナルオペラ公演「岩崎弥太郎の盟友グラバーと蝶々夫人」など様々なイベントが行われる。

 
三菱地所賞授与式              会場                左から近藤氏、宮田学長、檀野氏  


「女の子≠ナあること」(小西珠代氏作品) 三菱地所賞受賞者アート展から

 

(牧田 司 記者 2010年10月26日)