住友不動産「ラ・トゥール代官山」が竣工 最高は500uで月額賃料531万円 外観 |
住友不動産は9月29日、先に竣工した同社の高級賃貸マンション「ラ・トゥール」シリーズのフラッグシップと位置づける「ラ・トゥール代官山」の報道陣向け内覧会を行った。 物件は、JR渋谷駅から徒歩8分、又は東急東横線代官山駅から徒歩8分、渋谷区鶯谷町に位置する地上7階地下1階建て全139戸の規模。居住面積は112.26〜500.38u(月額賃料82万円〜531万円)。竣工は22年9月。駐車場は190台。設計は日建設計。施工は西松建設。 「ラ・トゥール」シリーズの16棟目の物件で、平均居住面積240u、平均月額賃料181万円(坪当たり平均単価 2.5万円)で、リビングが「中庭(インナーガーデン)」に向けに設けられているのも特徴のひとつ。24時間利用可能なフィットネスルーム、パーティルームなどの共用施設の充実も図り、ホテルライクなコンシェルジュサービスも行う。ワンルームのメイドルームも5室ある。 内覧会で挨拶した同社関連事業本部賃貸住宅事業部長・永山貴氏は「平成12年に『ラ・トゥール芝公園』を竣工して以来10年目の節目の年だが、先に竣工した『ラ・トゥール新宿』とともにこの物件はフラッグシップ的な物件で、供給の意味でも節目の年になった」と語った。 すでに最大面積500uの住戸を含め30件強に申し込みが入っている。入居者は企業のオーナーや外国人。年末までに契約率は75%ぐらいにしたいという。 「ラ・トゥール」シリーズの稼働率は、新規稼働の「新宿」(594戸)「渋谷」(121戸)「飯田橋」(132戸)を除く約 1100戸の稼働率は約90%で、新規の「新宿」は70%、「飯田橋」は70%、「渋谷」は80%の稼働率という。 中庭 ◇ ◆ ◇ 確かに最高の立地条件だ。渋谷、代官山の両駅が最寄駅で、元外国人向け高級賃貸住宅「エバーグリーンパークホームズ」の跡地だっただけのことはある。隣接地では鹿島建設が分譲予定のマンションを建設しているが、坪単価は450万円はくだらないはずだ。常泉寺にも隣接している。ランドプラン、外構などもいかにも高級住宅という印象を受けた。 驚いたのは居住面積が500uで、月額賃料が531万円のペントハウスだった。分譲マンションでは500uを超える億ションの供給事例はあるが、同社によると「賃貸住宅ではあまり聞いたことがない」とのことで、広さとしては同社の初めてとのことだった。月額賃料は、過去に600万円という事例を聞いたことがあるが、現在はどうなっているのか分からない。広さも賃料もあるいはトップかもしれない。 設備仕様は、天然石や桐の突き板の面材など高級仕様ではあるが分譲の億ションと比べそれほどグレードが高いというわけではない。しかし、圧倒的な広さには驚いた。トイレは5カ所あるのを図面などで確認したが、バスルームとにらめっこして探したが1カ所しか見つからなかった。玄関ホールだけで8畳大はあった。メインキッチンは14畳大、フォーマルリビングは57畳大、マスターベッドルームは26畳大…。 すでに日本人が契約済みとのことだが、どのように利用するのか考えてしまった。
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(牧田 司 記者 2010年9月29日) |