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モリモト「アールブラン綱島」 3週間で来場200件超

「ジャパニーズ スタイル ルーム」に注目


「アールブラン綱島」完成予想図


 モリモトの「アールブラン綱島」を見学した。もともと見学する予定だったが、同社のプロジェクトマネージャー・大川貴弘氏から「ぜひ取材して貰いたい。『代沢』『笹塚』にも負けてませんよ」というメールを頂いたので、予定を早めて見学した。

 物件は、東急東横線綱島駅から徒歩6分、横浜市港北区樽町2丁目に位置する7階建て全73戸の規模。専有面積は66.18u〜80.64m2、予定価格は3,700万円台〜5,200万円台、予定坪単価は210万円。完成予定は平成23年8月末日。

 設計・監理は日本エーコン一級建築士事務所、デザイン監修はプランテック総合計画事務所、カン・デザイニングオフィス。施工は北野建設。販売開始は平成22年11月上旬。

    
左から収納、シンク裏収納、洗面化粧台下部収納

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 大川氏は開口一番、「絶好調」と語った。モデルルームオープンは9月初め。現在、来場者は200組を超えているというから確かにすごい人気だ。

 モデルルームを見て、人気にも納得するデザインだった。デザイン監修はカン・デザイニングオフィス(鈴木ふじゑさん)。カラーリングは白が基調で、スッキリしたデザインだった。いつものモリモトのデザインだ。今秋分譲物件から採用しているという女性の声を企画に反映させた「花生活」も全て盛り込まれていた。

 とりわけいいと思ったのが、洋室でもない和室でもない「ジャパニーズ・スタイル・ルーム」だった。無償でセレクトできる6畳大の居室で、収納扉は襖でなく樹脂系だが、中は奥行きがたっぷりあるクローゼットと布団が収納できる押入れになっていた。床は周囲が板敷きの琉球畳が敷かれていた。

 つまり多目的に利用できる居室で、来場者の評判もいいということだった。記者は、これに近いものを見てきたが、これと同じものは見たことがない。

 「『代沢』『笹塚』にも負けてませんよ」という大川氏の言葉に嘘はない。これまでの物件同様、2カ月ぐらいで完売するだろう。

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 大川氏や、販売担当の難波一博氏などと面白いやり取りをした。記者が「坪単価はいくら」と聞いたら、逆に「いくらだと思います」と聞かれた。逆取材を受けるとは思っていなかったが、綱島から徒歩6分なら坪単価200万円を突破するのは百も二百も承知している。

 しかし、記者は「坪180万円でどうか」と答えた。「牧田さん、それじゃバス便ですよ」と言われた。そこで「アッパーで200万円」と再度答え、そこで出てきたのが210万円だった。

 記者が敢えて180万円と答えたのにはわけがある。綱島に住む人や関係者には申し訳ないが、記者はどうもこの綱島が好きになれないのだ。街全体に都市計画がない。駅にはターミナルがない。駅周辺は道路が狭く、特にマンションが立地する東口の道路は、歩道も車道に線を引いただけのもので、雨の日などはすれ違えないぐらい狭い。(西口は、車自体が入ってこられないぐらいの狭さだ)

 しかも、マンションの隣りにはラブホテルが建っていた。敷地そのものもラブホテル跡地だった(用途地域は近隣商業)。記者は、ラブホテルはそれほど悪い嫌悪施設だとは思っていないが、綱島のそれはいかにも30年も40年も昔のデザインだった。

 敷地の北側には鶴見川が流れるので、これはプラス要素だが、アプローチと現地の環境を考慮して単価を低めに見たのだ。

 まあ、来場者はこんなことは百も承知だろうから、販売には影響しないのだろう。そんなわけで、坪単価210万円というのはリーズナブルな値段だと思う。

早期完売必至 モリモト「ディアナコート代沢」(9/17)

同業も必見! 見る価値あるモリモト「ピアース笹塚」(9/9)

(牧田 司 記者 2010年9月24日)