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フージャースコーポ 駅1分の「デュオヒルズ新所沢駅前」


「デュオヒルズ新所沢駅前」完成予想図


 フージャースコーポレーションが9月下旬から販売開始する「デュオヒルズ新所沢駅前」のモデルルームを見学した。

 物件は、西武新宿線新所沢駅から徒歩1分、所沢市緑町1丁目に位置する15階建て全176戸の規模。専有面積は約70〜122平方b、1期(16戸)の予定価格は3,800万円台〜7,400万円台(最多価格帯4,200万円台)、予定坪単価は170万円弱。完成予定は2011年11月下旬。施工は長谷工コーポレーション。

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 リーマンショック後、ほとんど全ての中堅デベロッパーのマンション供給が途絶えた。そればかりか、多くのデベロッパーが破たん、マンション事業から退場することとなった。

 中堅デベロッパーの定義は難しいが、記者は10社にも満たない大手(系)デベロッパー以外は全て中堅デベロッパーだと思っているが、厳しい試練を乗り切った(試練はまだ続くが)中堅デベロッパーは数えるほどしかない。同社もその数少ない企業の一つだと思っている。

 同社が新規自社マンションの分譲を再開したのは今春の「デュオヒルズ千葉椿森」(54戸)で、第2弾は7月から分譲開始した「デュオ府中駅前」(85戸)だ。前者は残りわずかだと聞いているし、後者も1期37戸が完売した。まずは順調な再スタートを切った。

 今回は、同社がもともとの地盤とする埼玉の物件だし、しかも駅から1分の好立地マンションだ。現地は、元URの賃貸マンションの跡地で、3方が道路、駅前の西友を始め、新所沢パルコが隣接しており、その他の生活利便施設が全て揃っている。駅ロータリーから続くケヤキ並木にも面している。

 同じ所沢市内には小手指駅前の三井不動産レジデンシャル他「小手指タワーズ」(374戸)があり競合が心配されたが、同社販売担当者によるとそれほど競合していないという。「小手指」とは単価差にして坪15万円くらいの差があり、価格的なメリットもある。

 100平方b以上の住戸が17戸あり、平均でも80平方b確保しているのも、広めの住戸を希望しているユーザーをひきつけそうだ。しかも、市内の売れ残りマンションはわずかで、周辺にはほとんど競合物件もない「マンション空白区」だ。月に 15 戸も契約できれば完成までに完売できる計算だ。

 同社は8月に入って「西日暮里」(39戸)と「八潮」(32戸)のマンション事業用地の取得を発表しており、「東川口」や「岩槻」のプロジェクトなども再開する。まだまだ厳しい市場は続きそうだが、今回の「新所沢」も含め何とか頑張って販売してほしいものだ。


「デュオヒルズ新所沢駅前」

(牧田 司 記者 2010年8月31日)