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 旭化成ホームズ

「ヘーベルハウス F.lower livingのある家」新発売


「ヘーベルハウス F.lower living (フラワーリビング)のある家」完成予想図

 

 旭化成ホームズは8月6日、リビングの床レベルを変化させることで、拡がりと落ち着きのある居心地の良い豊かな空間を提案する「ヘーベルハウス F.lower living (フラワーリビング)のある家」を平成22年8月 9日(月)から発売すると発表した。

 新商品は、床レベルを30センチ下げた空間を4つのパターンで提案したもので、「F.lower」は「floor」と「lower」をあわせた造語。

 特徴は、@床下げにより生まれた 2.7 メートルの天井高により、縦方向の拡がりを生み出すA目線の高さがずれることから、隣り合う領域まで横方向の拡がりが生まれるB一段下がった空間に、囲まれ感のあるこもり場の落ち着きが生まれるC床に直接座ったり段差や窓枠に腰掛けたり、家族が気軽に囲める集いの場を生み出すD床と地面がほぼ同じ高さになり、目線の高さが庭に近づき、陽だまりの心地良さを味わえる居場所が窓辺に生まれる――の5点。タイプは@Pit typeACave typeBLounge typeCNook type の4タイプ。

 本体価格は延べ床面積103平方bのプロトタイプで2,10万円。販売目標は年間350棟。

 同社はこれまでも、「ニューフレックス3」「PAO」「へそのある家」「+NEST」など、都市型戸建ての提案を積極的に行っている。

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 発表会で挨拶した平居正仁社長が「目新しい提案ではないが、都市型では他社には負けないという当社の提案の一つ。今後も集合住宅も含め家族の絆をテーマに取り組んでいく」と語ったように、リビングに段差を設けた提案そのものは、記者もずっと以前から見てきた。おおむね好評のようだ。

 興味深かったのは、記者団との質疑応答だった。平居社長が「第1クォーターは好調で、7月も絶好調」と語ったことに対して、記者団から「同業他社が伸び悩んでいる中でどうして御社だけが伸びているのか」と質問が飛んだ。

 平居社長は、政策の後押しがあることや、価格を据え置いたことなどを挙げ、さらに「社長が代わって社員の気分が変わったから」「チームプレーにシフトしているから」などと語った。その一方で、「波多野さん(前社長、現会長)のときも新社長に就任後4カ月は伸びた」「実は、よく分からんのですよ」と笑わした。

 また、今年に入って新商品を4つも出したことについては「新商品をたくさん出すことで、社員が元気になるメッセージを送っている」と述べる一方で、「私が出せといっているのではないんです。まわりのスタッフが積極的にやっているから」とも語り、また笑わせた。

 今後の見通しについては「どのような風が吹こうが伸ばしていく。今年8月が伸びると、対前年同月比で12カ月伸びることになる。過去には15カ月連続して前年同月比で上回った記録が2回あるが、今回は更新できるかもしれない」と語った。


記者団の質問に答える平居社長

(牧田 司 記者 2010年8月6日)