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新井清一 : 京都精華大学教授

アルメニアの国際コンペで最優秀賞


受賞作品

元マツヤハウジングの山田邦博氏もスタッフの1人

 アルメニアの首都エレバンのインターコンチネンタルホテルを含む複合施設建設のための国際実施コンペが行われ、新井清一氏(京都精華大学教授)が275チームの応募件数の中から最優秀賞に選ばれた。計画は総床面積30万平方bに及ぶもので、3〜4年後に竣工する予定。

 本計画は、首都エレバンの将来構想における象徴的なプロジェクトに位置づけられており、敷地は市街を一望する丘の上に位置。アララト山が全ての景色の一部として人々の視界に飛び込んでくる特別な立地で、ホテル、レジデンス、ビジネスセンター、商業施設と多様な用途を有するコンプレックス計画。

 新井案は、これらの環境を包み込み、又は呼び合う構成をオーダリングフォームとしての道具であるリズム / グラデーション / フローを駆使し、音楽のコンポジションのように建築とランドスケープ、内部の延長、外部の介入などの相互関連を空間的に融合しながら完成させた。

◇     ◆     ◇

 ビッグニュースが飛び込んできた。記者は今回の最優秀賞が国際的にどのように評価されるのか分からないが、ニュースリリースの中には新井教授のチームスタッフ6人の中に山田邦博氏の名前が出ていた。

 ニュースは山田氏からもたらされたものだが、山田氏は元マツヤハウジングの商品企画を担当していた。同社の破たんでやむなく退社したが、その後、京都精華大学に務めることになった。

 短い期間のお付き合いだったが、山田氏はきっと大成すると信じていた。わがことのようにうれしい。3年前に安い飲み屋で一緒に飲んでからお会いしていないが、これからもどんどん活躍していただきたい。

 今読んでいる小説、記者の好きな作家の1人である白川道氏著「最も遠い銀河」(幻冬舎文庫、1〜4部)は優秀な建築家の愛と絶望を描いた感動のドラマだ。山田氏も読者のみなさんにもお勧めだ。

マツヤハウジング「エム・ブランド新宿戸山公園」(2007/2/15)

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(牧田 司 記者 2010年6月3日)