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11階以上の各階にパテイオ付き

 オリックス不動産「サンクタス川崎タワー」


「サンクタス川崎タワー」完成予想図

 

 「ラゾーナ川崎」に近接する注目マンション、オリックス不動産の「サンクタス川崎タワー」のモデルルームを見学した。

 物件は、 JR 川崎駅から徒歩6分、川崎市幸区中幸町3丁目の商業地域に位置する地下1階・地上33階建て全300戸の規模。専有面積は約40〜103平方b、価格は未定だが、坪単価は260万円を切る模様だ。基本設計・監修はスタイレックス、設計・施工は銭高組。竣工予定は平成24年2月下旬。販売代理は三井不動産レジデンシャル。

 このマンションについては、同社が「電気自動車カーシェアリング付き環境志向タワーマンション」としてニュースリリースしたように、見所の多いマンションだ。

 環境対応では、オリックス自動車と連携、カーシェアリング用として電気自動車とハイブリットカーをそれぞれ2台導入し、11階から最上階の空間に吹抜空間(パティオ)を設置。 CASBEE 川崎の「Aランク」も取得。SIも採用している。

 面白いのは、パティオの提案だ。屋上に庭園を設ける例は少なくないが、途中階に設置するのは例がないのではないだろうか。それぞれのパティオにはセンリョウ、スダジイ、シラカシ、ヤブツバキなどの里山を手本とした植栽ユニットを配する。各住戸から眺められるようにする。どのように管理するのか聞き忘れたが、おそらく自動潅水するのだろう。区切られた空間ではないので容積率にもカウントされないのだろう。ちなみに、このマンションは総合設計制度の適用を受け、容積率の緩和を受けている。

 CASBEE の「Aランク」は、先に即日完売した東京建物「 Brillia e-SQUARE 」が川崎市初のSランクを取得しており、Aランクは市内では50件(ビルなども含む。うち共同住宅は半数以上)があるという。

 4月10日からモデルルームのプレオープンを行っており、これまで900件弱の来場があるという。分譲開始は5月末の市民優先分譲を経て、一般分譲は6 の予定。

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 坪単価は予想通りであった。このマンションに近接してモリモトが3年前に分譲し、圧倒的な人気を呼んだ「クレッセント川崎タワー」が建っているが、単価は260万円だった。そのときと今では市況が異なるが、モリモトの単価を上回ることはないと読んでいた。

 立地条件も、モリモトのマンションは四方とも開放感があるのに対し、オリックス不動産の物件は東、南、西にそれぞれマンションやビルなどが建っている。その分だけ、立地条件は割り引かねばならない。

 億ションになりそうな100平方bのモデルルームの出来栄えは素晴らしい。24・25階の2層のゲストルームも同社の「THE TOKYO TOWERS」にどこか似ており、これも素晴らしい。

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 もう一つ、同業も見習って欲しいスグレモノについて紹介しておこう。ソフトクローズ機能付きの引き戸が採用されていたことだ。ソフトクローズ機能付きの引き戸を採用したのは、記者の知る限り同社と三井不動産レジデンシャルと穴吹工務店だけだ。普通の引き戸よりは値段は高いがこれはいい。

     
エグゼクティブ・ビュー・パティオ                 ゲストルーム

川崎のランドマーク モリモト「クレッセント川崎タワー」完成(4/15)

(牧田 司 記者 2010年5月11日)