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三井不動産レジデンシャル 

大阪・摂津市駅前で1000戸超の複合開発


「パークシティ南千里丘」完成予想図


「パークシティ南千里丘(総戸数586戸)」 5月分譲

 三井不動産レジデンシャルは4月7日、阪急京都線新駅「摂津市」駅前の大阪府摂津市南千里丘で開発を進めている大型分譲マンション「パークシティ南千里丘(総戸数586戸)」のマンションパビリオンを報道陣向けに公開した。一般公開は4月10日(土)からで、分譲開始は5月上旬。

 摂津市南千里丘では、「低炭素型社会の実現」をテーマに開発面積約6.8ha の「南千里丘まちづくり事業」を官民が共同で進めており、日本初のカーボン・ニュートラル・ステーションとして 3月に「摂津市」駅が開業。エリア全体で地球環境に配慮した様々な取り組みが行われている。

 「パークシティ南千里丘」でも、パナソニック電工が開発した電気・ガス・水道の消費量・CO2排出量を表示する「新ECOマネシステム」を国内のマンションとしては初めて採用するほか、太陽光発電やエコカーによるカーシェアリングなど様々な環境への取り組みを行う。

 また、各種スポーツをお楽しみいただける「多目的アリーナ」や屋上菜園などの共用施設を用意するほか、入居者の様々な活動をサポートするコミュニティ組織「CLUB EGG」の運営など、コミュニティ形成を応援していく。

 挨拶した同社執行役員関西支店長・柏原達氏は「関西圏のマンション市場は厳しい状況にあるが、駅近、希少性のあるものなど優位性のある物件は堅調な売れ行きを見せるなど、明るい兆しも見られる。当社は今回の『パークシティ南千里丘』を含め1000戸を超える開発を進めていく。2月から事前案内会を行っているが、地元の方を中心に好評を頂いている」と語った。

 物件は、阪急京都線摂津市駅から徒歩1分、またはJR京都線千里丘駅から徒歩9分、大阪府摂津市南千里丘に位置する20階建て586戸の規模。専有面積は約55〜99平方b、価格は2,000万円台後半から3,000万円台後半が中心、坪単価160万円の予定。設計施工は熊谷組。建物のデザイン監修は光井純氏、ランドスケープデザインは小林政彦氏、ライティングデザインは内原智史氏。竣工予定は平成23年3月下旬。


挨拶する柏原関西支店長

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 記者は、関西圏のマンション市場は全く分からない。モデルルームを見て、首都圏で同社が分譲する物件とはたくさん違いもあったが、一つひとつ書かない。マーケットが異なるし、人口も地価も民力も、お客さんの住宅に対する考え方が異なるのだから、比較しても意味がない。

 それでも驚いたのは単価の安さだった。大阪の中心地からも京都の中心地からも20〜30分圏の駅前「商・住・公」開発でも160万円とは驚いた。同社のマンションパビリオン所長・太田直毅氏の説明によると、近接する茨木や高槻などの駅前では坪単価200万円を突破してくるが、摂津市は供給が少なく、新駅でもあるのがこのような単価になったようだ。

 同社のパークシティ≠ノ対するお客さんの評価も気になったので、平成元年から8年まで大阪勤務で、昨年、12年ぶりに復帰したという柏原支店長に聞いた。柏原氏は「『ベルパークシティ都島』を始めとするパークシティの街をつくる、経年優化のコンセプトは大阪の方々にも高い評価を頂いている」としながら、「大阪のマーケットは地縁性が大きく影響する。川一つ越えると集客状況もことなってくる。個々は京都からのお客さんは現段階ではそれほど多くない」と、大阪の首都圏と異なる市場性についても語った。柏原支店長が語った1000戸超の開発とは、隣接で予定している同規模のマンションとの合計戸数。

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 パビリオン内に設けられたお客さんの要望状況を表示したボードには価格の安い住戸と角住戸、数にして300戸ぐらいに赤いバラがついていた。

   
左から全体計画、「花の森」、「水の庭」(完成予想図)

(牧田 司 記者 2010年4月8日)