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「自在の家」を見た コスモスイニシア「イニシア横濱鶴見」


「SPEAC (スピーク)スタイル」


  コスモスイニシアの、住みながら間取りを手軽に変えられる空間設計「自在 ( じざい ) の家」をコンセプトにしたマンション「イニシア横濱鶴見」を見学した。

 物件は、 JR 京浜東北線鶴見駅東口から徒歩9分、横浜市鶴見区鶴見中央3丁目に位置する11階建て全44戸の規模。専有面積は約39〜82平方b、予定最多価格帯は3,600万円台、坪単価は190万円。竣工予定は平成22年2月4日、入居予定は6月下旬。販売開始は5月上旬。

 従来の「n+LDK 」という画一的な間取りの概念を取り払い、「間取りに合わせて暮らす」のではなく、「暮らし方に間取りを合わせる」というのがテーマだ。竣工販売となったのは、当初予定していた販売時期の市況がよくなかったことと、完成して実物を見てもらったほうがこのコンセプトがよく理解されるという判断から。

 新しい発想商品企画は、同社と設計事務所「 SPEAC( スピーク ) 」、北欧家具メーカー「 BoConcept (ボーコンセプト)」、収納家具メーカー「 CUUMA (クーマ)」の個性の異なる3社がコラボレートして実現した。

◇     ◆     ◇

 モデルルームは約 66 平方bの「自在の家」だった。水周りと主寝室だけは固定されていたが、他の空間は一部に袖壁があるのみで、ほとんどスケルトン状態だった。床を除き、カラーリングは白。塗り壁風の「しっくのん」が採用されていた。建具・ドア・梁などの高さ1.9メートルに合わせた垂れ壁が間仕切りをするのに便利なところに設けられているのがミソ≠セった。ここがスケルトン分譲とやや異なる点だ。

 その垂れ壁のところに収納家具を設置することで、自在に空間を仕切ることが出来るようになっている。収納家具も高価なものを想定しておらず、移動が容易なものという設定だった。

 現地は、区役所、郵便局、警察署、小・中学校、大型スーパーなどか近接する、販売担当者に言わせると鶴見の一等地=Bマンションも多い。

 全ての人に受け入れられるプランではないが、記者も面白い提案だと思った。ユーザーがどのような反応を見せるか興味深い。


まっさらな家

(牧田 司 記者 2010年3月18日)