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ユニクロ型マンションが評価された?

住友不・新日鉄都市「アクラス」


  住友不動産と新日鉄都市開発は1月12日、両社が共同で昨年12月3日から契約を開始した江戸川区平井のマンション「 AQURAS (アクラス)」(全567戸)1期1・2次235戸が12月末で184戸を契約(契約率78.3%)し、極めて好調に推移していると発表した。

 同物件は、総武線平井駅から徒歩 15 分(シャトルバスで 5 分)に位置する13〜14階建て4棟全567戸の規模。60平方b台の3LDKで3,400万円台が最多価格帯。坪単価は170万円。

 契約者のプロフィールは、@現住所:江戸川区27.2%、墨田区13.0%%、江東区10.9%、その他東京都30.4% 、千葉県12.0%、埼玉県3.8%A年齢:20歳代11.4%、30歳代65.2%、40歳代16.3%、50歳代以上7.1%B入居人数1人 6.5%、2人51.6%、3人 27.2%、4人以上14.7%。

 好調な要因として、2重床・2重天井、ディスポーザーなど基本的スペックを充実させながら、機械式駐車場をなくし、エレベーター数も最小限とし、夜間の警備員の常駐をやめ、維持費のかかる共用部はなくすことによって3LDKで3,400万円台を実現したことをあげている。「今の時代に合ったコンセプト(いわゆるユニクロ型マンション)が消費者に受け入れられた」ともしている。

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 記者は、両社が記者見学会を行った昨年の9月、現地もモデルルームも見学して、そのアクセス・グロス(単価)・プランがユーザーにどのように評価されるか興味を持った。とくに全567戸のうち6割以上が60平方b以下のプランが、子育てファミリーに受け入れられるかどうかに注目した。60平方b台の3LDKは、昭和50年代から60年代前半のファミリー向け主力商品であったからだ。

 契約者のプロフィールを見ると、1・2人家族の比率は58.1%で、3人家族も含めると実に85.3%に達している。これら世帯の年齢について見なければならないが、子育てファミリーよりDINKS層が中心であることも推測される。

 このような結果を見る限り、やはり60平方b台の3LDKは子育てファミリーに支持されたとはいいがたいともいえる。

 「ユニクロ型マンションが受け入れられた」という表現は面白い。マスコミが飛びつきそうだ。今年の流行語になるかもしれない。しかし、記者はそもそもユニクロについてよく分からないし、「ユニクロ型マンション」と呼ぶことは、使い方を間違うと売主、購入者、あるいはユニクロからも苦情をもらいそうだから、私は使わない。「ユニクロ型」と呼ばれた購入者はいい気持ちがしない人もいるのではないだろうか。

(牧田 司 記者 2010年1月14日)