豊洲再開発エリア最後のマンション 住友不動産「シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル」 「シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル」 |
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住友不動産は3月11日、江東区の豊洲2・3丁目再開発地区の最後の分譲マンションとなる「シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル」の記者発表会を行った。 物件は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩7分、江東区豊洲三丁目に位置する44階、地下1階建て850戸の規模。専有面積は約62〜154平方b、価格は未定だが、5,000万円台半ばから2億円台、中心価格帯は6,000万円台が6〜7割になる模様。竣工予定は平成22年3月下旬。設計・監理・施工は竹中工務店。販売は5月の連休明けからで、1期は200〜250戸の予定。 同社単独の豊洲エリアのマンションは、昨年2月に完成した「シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン」(1063戸)に続くもので、ガラスカーテンウォールの外観デザイン、竹中の制震構造を採用。 挨拶した4月1日付で同社執行役員マンション事業本部長に就任予定の尾台賀幸氏は「一昨年のリーマンショック後は厳しい市場が続いていたが、昨年からはコンスタントに契約できてきている。このマンションは施工の質の高いマンション」と語った。
◇ ◆ ◇ 記者が注目したのは果たして単価がいくらになるかだった。昨年竣工した「ツイン」はこの20カ月間で1万件の来場があり、月間50戸ぐらいが契約できており、残りは約200戸にこぎつけている。 完売のメドが立ったから、今回の分譲を開始するようだが、単価はツインの280万円台を上回るのは間違いなさそうだ。同社の自信の表れと見た。 単価については、同社マンション事業本部営業部統括所長・金田光弘氏は「昨年9月から湾岸エリアを担当しているが、豊洲は街力・駅力があるエリア。周辺の天王洲、芝浦エリアの大規模マンションと比べても規模が大きいし、中古マンションの価格も300万円を突破しているものもある。ツインより高めになるのは、このような事情から」と説明した。 43階の150平方bのタイプは、メゾネットでリビングの天井高は約6.2メートル、ルーフバルコニーにはスカイジャグジーもついている。建具・面材は突き板仕様。設備仕様は32階までと33階以上でグレードを分けている。 このマンションにはゲストルームは設置されていないが、ツインのゲストルームやシアター・カラオケルームが有償で利用できるのも特徴。 同社の今回の単価設定は、今後分譲される晴海、有明などのタワーマンションに影響を与えそうだ。
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(牧田 司 記者 2010年3月11日) |