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総合地所「ルネヴィレッジ成城」 

全戸角住戸の3層住宅


「ルネヴィレッジ成城」完成予想図


 総合地所が分譲している「ルネヴィレッジ成城」を見学した。

 物件は、小田急線成城学園前駅から徒歩5分、世田谷区成城三丁目の建ぺい率40%、容積率80%の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約510平方bで、建物は地下1階地上2階建て全9戸の規模。専有面積は約65〜70平方b、価格は5,960万〜6,580万円(最多価格帯6,400万円台)、坪単価310万円。販売代理は長谷工アーベスト。設計・監理はコンテンポラリーズ、施工は小川建設。建物は平成22年2月中旬に完成済み。

 あるデベロッパーが開発を進めていたものを、昨年、同社が事業を継承して分譲するものだ。

 地階−1階−2階−屋上テラス付きの3層トリプレットで、全住戸角部屋タイプというのが最大の特徴だ。地階が洗面・トイレ・浴室、洗濯機置き場と居室、1階がDLK叉は居室、2階がDKK叉は居室のタイプが多い。

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 かつて見たこともないようなマンションだった。建物を見たとたん、「これはタウンハウス」かと思った。昭和50年代の半ばから60年代前半にかけてブームとなった、一般にはマンションと戸建ての中間として理解された建物だ。

 しかし、タウンハウスは木造、あるいは鉄筋造の2階建てだった。今回は地階−1階−2階の3層トリプレットだ。タウンハウスと呼べなくもないが、記者がイメージするタウンハウスではなかった。

 トリプレットマンションは、最近はほとんど供給されていないが、以前は稀に供給されていた。3層をサーキュラー階段でつなげたものも供給されている。

 しかし、全戸が角住戸タイプでトリプレットというマンションは、おそらく過去にないのではないだろうか。

 このような形状になったのは、当初、企画したデベロッパーが限られた建築条件の中で最適な住宅を建設しようとしたためのようだ。

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 65〜70平方bで3層だから、1フロアは20平方b前後だ。記者のような年代には受け入れらるかどうか疑問だが、若い世代には受けるかもしれない。何と言ってもアドレスは「成城三丁目」、単価は最近供給された億ション(立地は異なるが)より坪100万円は安い。しかも駅近だ。

   
左から地階のトイレ・浴槽、2階キッチン、1階の居室

(牧田 司 記者 2010年3月11日)