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際立つ外構・植栽のレベルの高さ

野村不動産「プラウドシーズン花小金井」


「プラウドシーズン花小金井」モデルハウス

 野村不動産は3月9日、小平市の都市型戸建「プラウドシーズン花小金井」(全250戸)の記者内覧会を行った。5月中旬から販売開始する。現在、反響は約3,000件あり、3月13日からの予約は200件入っており満席という。

 物件は、西武新宿線花小金井駅から徒歩5分、小平市花小金井1丁目の開発面積約43,000平方bの第一種低層住居専用地域(一部第一種中高層住居専用地域)に位置する全250区画の規模。1戸当たり土地面積約120〜139平方b、建物面積約91〜106平方b、予定最多価格帯6,000万円台。建物は2×4工法。設計・施工(本体工事)は東急建設、西武建設、三菱地所ホーム。1期は40戸の予定。

 現地は、旧長銀グラウンド跡地で、同社の都市型戸建てシリーズとしては都内最大規模。プラウドマンションシリーズにおける快適な住まいと環境との調和を目指す環境コンセプト「プラウドエコビジョン」に基づき、暮らしのエネルギーを「へらす」「つくる」「いかす」の3つの視点から省エネを追求した街づくりを行なっているのが特徴で、「住宅版エコポイント制度」の省エネ基準をクリアする仕様を全戸採用した第1号プロジェクト。

 各住戸は、屋根にベージュ、ブラウン、オレンジ系の瓦を使用することでリズミカルに並ぶ統一した街並みを構成。外構には御影石と石英の門柱や門塀を採用。広さ 600 坪の「セントラルパーク」や高さ約 12 mのケヤキの既存樹を移植しシンボルツリーとした「ゼルコバ(けやき)パーク」の2つの公園を設置する。

 居住者のコミュニティやタウンセキュリティの拠点となる「クラブハウス」を設け、安心・安全な街づくりを目指す。また、良好な住環境を確保するため最低敷地面積120u ・建築物の高さの制限9m、軒高7m・建物の外壁面の後退距離を道路境界線及び敷地境界線から0 . 7mなどとする地区計画を定めている。

 挨拶した同社専務執行役員、住宅カンパニー長の松本聖二氏は「最近10年ぐらいは当社のマンションブランドプラウド≠ェよく認知されているが、当社の事業スタートは昭和38年の鎌倉の宅造だったし、私自身も入社した49年は開発部に所属し、地上げに日参したのがスタート。開発事業は会社も私も原点。現在は年間300〜400戸の供給量だが、500戸ぐらいに増やしたい。販売も好調で昨年4月以降供給した11物件のうち7物件が即日完売した。戸建てのプラウド会員は5万件に達している」などと語った。

 計画中の千葉市美浜区の「稲毛海岸」では、263戸の戸建てのほかにマンション(戸数未定)との複合開発も行う。

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 記者は、戸建ての見学で重視するのは、建物のグレードもそうだが、やはり敷地規模や外構・植栽計画だ。建物は将来建て替えられるが、敷地面積は細分化されない限りそのまま残るし、樹木などは年々生長し、良好な街に欠かせないものになるからだ。

 その意味で、今回の「花小金井」の外構・植栽は極めてレベルが高い。都市型戸建ての門柱や門塀に御影石や石英を用いるデベロッパーなど皆無だろう。植栽だけでも100万円ぐらいかけていると聞いた。いま流行りの建売住宅などは樹木などほとんど植わっていないからよくて数万円だろう。

 6,000万円台という価格帯については、同社担当者は「相場より1000万円ぐらい高い」と語った。記者は周辺の物件を見学していないので何ともいえないが、周辺物件の価格が妥当ということであれば、野村不動産の物件はとてつもなく割安感があるし、野村不動産の物件価格が妥当ということであれば、周辺物件はべらぼうに高いということになりそうだ。

 モデルハウスは、建具・面材の仕様が高く、引き戸はソフトクローズ機能付きで、浴室は1.25坪だった。モデルハウスでは付いていなかったが、ラクモア≠ェ標準装備される住戸もあるという。


街並み

(牧田 司 記者 2010年3月9日)