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外構・植栽が素晴らしい

セコムホームライフ「グローリオ蘆花公園」見学


「グローリオ蘆花公園」


 今年1月中旬から入居開始となったセコムホームライフ10周年の記念碑的なマンション「グローリオ蘆花公園」を見学した。京王線千歳烏山駅から徒歩8分、または芦花公園駅から徒歩6分の全10棟(共用棟含む)363戸の規模だ。設計監理は石本建築事務所で、建築家の芦原太郎氏が総合監修を務めている。

 マンションのモデルルームは見学していたが、完成したら必ず見たいと思っていた物件だ。間違いなく京王線のヴィンテージマンションになると思っていたからだ。芦花公園駅圏でいえば、東急不動産「芦花公園プレステージュ」、三井不動産「パークアベニュー芦花公園」などのヴィンテージマンションがあるが、「グローリオ蘆花公園」もこれらの物件に引けを取らない。

 とにかく外構・植栽計画が素晴らしい。敷地の中央にカーブを描いたガーデンコリドーを配し、コリドーに面して分棟された建物が配置されている。コリドーやオープンスペースには既存樹のケヤキを始めたくさんの樹木、草花が植えられている。記者が訪ねたときは、昼過ぎだったが、メインゲートを抜けると竹林が目に飛び込んできた。景観の素晴らしさに、思わずカメラのシャッターを押しつづけた。下手な講釈など必要ない。まずは写真を見ていただきたい。

  
左からエントランス、竹林、自然石のオブジェ

◇     ◆     ◇

 設計監理を担当している石本建築事務所もわが国を代表する建築事務所だが、総合監修を担当した芦原氏に、記者は妙な親近感がある。年齢が近いということもあるが、記者の見る目もあることを芦原氏の作品で確認させてもらった人だからだ。

 記者と芦原氏との出会いは1997年だった。別の取材で小田急線に乗っていたときだ。車窓からお洒落な外観のマンションが目に飛び込んできた。扶桑レクセル「レクセルマンション愛甲石田第3」だった。早速、扶桑レクセル(現大京)に取材を申し込み、芦原氏にもインタビューさせていただいた。建物の完成後も、たくさんの通りがかりの人が「素敵なマンションだから購入したい」と管理人室を訪ねたという物件だった。

 芦原氏はその後、三井不動産などのマンションをたくさん手がけられ、社団法人日本建築家協会副会長などを務められている。デザイナーのアシハラヒロコさんは奥さんだ。お父さんの故芦原義信氏もわが国を代表する著名な建築家だ。

  
コリドー


緑地帯

(牧田 司 記者 2010年3月8日)