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進化する大京「ライオンズリビングラボ」 


「ライオンズ石神井公園ステーションゲート」完成予想図


 「ライオンズ石神井公園ステーションゲート」にフル装備

 大京の「ライオンズ石神井公園ステーションゲート」と「ライオンズクオーレ所沢元町」のモデルルームを見学した。後者は後ほど紹介するとして、前者から紹介する。

 物件は、西武池袋線石神井公園駅から徒歩2分、練馬区石神井町4丁目に位置する10階建て全108戸の規模。専有面積は約44〜76平方b、価格は未定だが坪単価は240〜250万円になる模様だ。竣工予定は平成23年2月28日。施工は埼玉建興、設計は協立建築設計事務所。1月から分譲開始する。

 石神井公園駅圏では現在、連続立体交差事業・複々線化事業が23年完成を目指し行われており、同時に駅前整備、道路整備などの街づくりが進行中だ。近い将来、街並みは一変すると思われるエリアだ。

 物件は、元スーパーの跡地に建つもので、別の大型スーパーが道路を隔てて営業中だ。駅前にはランドマーク的な鹿島建設が分譲した超高層タワーマンションが建っており、竣工後7年ぐらい経過しても分譲時の単価を大幅に上回っている。坪270万円ぐらいで取引されているという。大京のマンションも間違いなく売れると読んで見学した。

 単価は280万円ぐらいだろうと読んだが、大外れ。かなり割安だ。その一方で、設備仕様は同社のフラッグシップブランドザ・ライオンズ≠ノ近いハイグレードなものだ。デザインもいい。

 もう一つ、驚いたのは同社が最近力を入れている「ライオンズリビングラボ」がどんどん進化していることだった。「ライオンズリビングラボ」とは、数千人の女性モニターの声を商品企画に反映させたものだ。

 記者が気づかなかっただけかもしれないが、「L's KITCHEN」には調理台とは別の「LILカウンター」と名づけられた補助調理台が付いていた。調理をしたことのない人には理解できないだろうが、これはいい。

 洗面化粧室がまたすごい。これは記者を含めた男性は理解できないだろうが、三面鏡の裏側には化粧用の拡大鏡が付いていた。カウンタートップには、化粧グッズがたくさん入るボックスもあった。天井のライトは自然光、夜用、昼用の3種の調光ライトが付いていた。「キレイライト」と呼ぶのだそうだ。浴室では音楽が聞け、浴槽をライティングできるようになっていた。

 (記者は相当以前だが、洗面化粧室に自然光を取り入れた三井不動産の戸建てを見学したことがあり、ビックリしたことがある。そのときも女性に受けたと聞いた)

 玄関のシューズボックスも奥行きを 3 センチ広げることなどで収納力を通常の1.5倍に広げる工夫もされていた。

 洗濯機置き場には棚を標準装備とし、ハンガーが掛けられる金具も付いていた。

 このような水回り・収納に力を入れているのは、他社では野村不動産の「ラクモア」があるが、競い合ったらいい勝負だ。その野村不動産も大京のマンションと線路を挟んだ反対側でマンションを分譲する。詳細は未定だが、間違いなくいいマンションになるはずだ。

 レベルの高いマンションがそれぞれ競いあって市場を活性化してほしい。

(牧田 司 記者 12月22日)