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 「ザ・晴海レジデンス」に続き圧倒的人気

 コスモスイニシア「晴海テラス」


「晴海テラス」

 今年前半の人気ナンバー1マンションはコスモスイニシア・新日鉄都市開発「ザ・晴海レジデンス」(全438戸)になりそうだと当欄で書いた。その通りで、わずか半年でほぼ完売となった。驚いたことに、隣接地で分譲中のコスモスイニシア「晴海テラス」もまた圧倒的な人気を呼んでいる。この調子だと双方で全816戸が1年もたたないうちに完売となるかもしれない。

 「晴海テラス」は、都営大江戸線勝どき駅から徒歩11分(実際は近道があるから徒歩10分)、中央区晴海5丁目に位置する20階建て全378戸の規模。専有面積は約40〜60平方b、現在登録受付中の住戸(8戸)の価格は2,358万〜4,038万円(最多価格帯2,300万円台)、坪単価211万円。施工は長谷工コーポレーション。建物は今年3月に竣工済み。

 物件概要でも分かるように、「ザ・晴海レジデンス」はファミリー向けだったが、「晴海テラス」はコンパクトマンションで、単身者・DINKS向けだ。記者は、「ザ・晴海レジデンス」が早期完売するのはよく分かった。圧倒的な割安感があったからだ。相場より間違いなく2割以上は安い。

 隣接する「晴海テラス」は、もともと賃貸用として企画されたもので、業界関係者の間では「賃貸仕様では分譲に切り替えたら売れないだろう」とささやかれていた。記者も、価格の安いのは理解できても、賃貸仕様で、現状は周囲に何もない立地で売れるのだろうかと、半信半疑だった。

 ところが、その懸念を一掃した。何と反響は2000件に達し、現在残っているのは約150戸程度だという。毎週約50〜60組の来場があるという。

 もちろん、圧倒的な価格の安さが人気を呼んでいる最大の要因だ。心配された設備仕様だが、記者はそんなにレベルが低いとは思わない。単価が単価だから優れているとはいえないまでも、都心・準都心で分譲されているコンパクトマンションと何ら遜色ない。二重床・二重天井、逆梁アウトフレーム、 2200 ミリハイサッシ、ブルモーション引出し、ワンプッシュ排水栓などが標準装備されている。

 賃貸仕様と思われるのは、4スパンあるCタイプのみ洗濯機置き場の防水パンが床から20センチぐらい高いのと床暖房がついていないことぐらいだ。

 購入者の中心は、もちろん単身者・DINKSだが、男性の比率も高いのが特徴で、子育てを終えた熟年世代もいるという。60平方bのタイプは全て完売している。

◇     ◆     ◇

 これは個人的な考えだが、この立地なら投資用としても高利回りが期待できる。東京オリンピックの誘致が決定すれば賃料は1、2割はアップするのではないか。現地の販売責任者、森山卓司氏は「早い者勝ち」と語っていたが、将来の値上がり期待もできる数少ない物件だろう。

今年前半の人気1マンション!? 「ザ・晴海レジデンス」(4/10)


屋上からの眺め(同社物件ホームページより)

(牧田 司 記者 9月11日)