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今年前半の人気1マンションほぼ確定

 コスモスイニシア・新日鉄都市「ザ・晴海レジデンス」


「ザ・晴海レジデンス」 (手前の建物に隠れている部分)

 坪単価217万円 事前の優先分譲で200戸近くが販売済み

 やや気が早いかもしれないが、今年前半(1〜6月)の首都圏人気ナンバー1になりそうなマンションを紹介しよう。コスモスイニシアと新日鉄都市開発が近く共同で分譲開始する「ザ・晴海レジデンス」だ。おそらく、このマンションを上回る人気マンションは供給されないだろう(実を言うと、記者の頭の中にはもう1物件あるのだが、この物件については機会を改めよう)。

 物件は、都営大江戸線勝どき駅から徒歩10分、中央区晴海5丁目に位置する20階建て全438戸の規模。専有面積は約57 〜100平方b。4月下旬から申込を受け付ける1期(66戸)の予定価格は3,338万〜7,578万円(最多価格帯4,500万円台・5,100万円台)、坪単価は217万円。建物は今年2月に竣工済みで、入居開始は今年6月下旬の予定。施工は長谷工コーポレーション。

 モデルルームオープンは今年2月。完全事前予約制で、これまで来場者は約900件にのぼり、優先分譲として200戸近くが販売済みだ。

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 モデルルームオープン2カ月で900件の来場者を集め、2割近くを優先で販売済みというのだから驚きだ。しかし、よくよく考えてみると、もっとも賢明な選択をしているのはユーザーであり、ユーザーの選択眼からすれば当然の選択ということになるのだろう。

 人気の第一の要因は、その立地条件だろう。現地は、勝どき駅からややあるが、再開発が進む晴海三丁目西地区エリアに隣接しており将来性は十分。2016年東京オリンピックメインスタジアム予定地とは目と鼻の先だ。トリトン・スクエアにも徒歩数分だ。

 現況はまだなにもないエリアだが、東京オリンピックが決まろうものなら、もっとも人気のエリアになるのは間違いないだろう。そんなエリアにこのマンションはある。

 人気を押し上げているもう一つの大きな要因は、価格の安さだ。記者の相場観からすれば坪単価250万円だ。この値段では早期完売は難しいかもしれないが、豊洲、月島、勝どきで分譲中、あるいは分譲予定のマンションの価格から推測すれば、250万円は妥当な価格だろう。

 それよりはるかに安い価格設定が人気を呼んでいるのは間違いない。コスモスイニシアが早期完売した「金町」の物件とほぼ同じだから、いかにこちらのマンションが安いかが分かる。

 このマンションの人気を押し上げたという意味では、周辺の分譲中マンションは敢闘賞ものだ。

 平均単価も安いが、それ以上に安いのが北西向き住戸だ。同じフロアで南西向き75平方bの住戸と北西向き90平方bの住戸の価格差はほとんどない。さらに、南西角住戸の10階以上のプレミアム住戸も割安感がある。19階の100平方bタイプでも予定価格は7578万円だ。坪単価にすると250万円だ。普通なら坪500万円つける住戸だ。

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 単価が安いからといって、設備・仕様が劣るわけではない。共用施設も充実しており、玄関折り上げ天井、ガラスボウル洗面、二重床で遮音等級LL-40、逆梁アウトフレーム、2200ミリハイサッシなどが採用されている。

 駐車場は100%平置きで、月額250円から最高でも22.000円だ。駐車場は屋上緑化、壁面緑化も施されている。建物の外観デザインもいい。

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 現地見学に際しては、コスモスイニシアの広報担当者に案内していただいた。記者も「価格次第だが、人気になる」と思っていたが、まさかここまで安いとは思わなかった。

 現地対応は、完全事前予約制であるにも関わらず、対応するスタッフの数が足りなくて、本社の管理部門のスタッフも土曜、日曜日には応援に駆り出されるという。広報担当者はもちろんその上司も駆り出されるのだそうだ。

 こんな嬉しいことはない。用地取得が2005年だから、この単価でも十分利益が出るのだろう。損切りでないところに価値がある。

 
左側のマンションが現地(黎明橋から)            13階北西住戸から写す


手前の空き地が東京オリンピックメインスタジアム予定地(13階から写す)

(牧田 司 記者 4月10日)