RBA HOME> RBAタイムズHOME >2009年 >


人気の要因は立地とハード 

GEエンター&明豊エンタープライズ「シェルゼ雷門」


「シェルゼ雷門」完成予想図

 今年のマンション見学第一号物件を紹介しよう。GEリアル・エステートが明豊エンタープライズと共同で開発を進めている、日本国内で手掛ける初の分譲マンション「シェルゼ雷門」だ。

 物件は、東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩2分、台東区雷門2丁目に位置する12階建て全48戸の規模で、専有面積は約32〜99平方b、価格は2,690万〜12,500万円、坪単価は330万円。竣工予定は平成21年8月下旬。販売代理は野村不動産アーバンネット。

 見学するきっかけは、昨年末に開かれた国交省の「不動産における『環境』の価値を考える研究会」でのGEリアル・エステート取締役事業企画本部長・網野康彦氏の発言だった。網野氏は「いま浅草で環境共生型のマンションを分譲しているが、厳しい市場にもかかわらず7割(その後約8割)が売れている」と語った。

 分譲開始は昨年の8月。これまで38戸が契約済みだ。しかもワンルームとコンパクトの1LDKを除く高層階住戸・高額住戸は全て完売している。分譲単価330万円は決して安くない。網野氏は「環境共生によるコスト高を価格に転嫁できない現状」とも語ったが、どうしてどうしてこの時期、この価格で約8割が契約済みというのは素晴らしい成績だ。

 人気の第一要因はいうまでもなく浅草のシンボル「雷門」へも徒歩1分で、しかも表通りに面しているというロケーションのよさだ。

 この立地のよさに、明豊エンタープライズの外断熱、オール電化、スケルトンインフィル(SI)のハード3枚看板≠ェ需要を喚起したのは間違いない。

 単身女性向けのワンルーム・コンパクトがやや残っているようだが、外断熱のよさ、トータルコストの安さを訴えきれれば早期完売も可能だろう。

(牧田 司 記者 1月5日)