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 松涛エリアで久々の新規 積水「グランドメゾン松濤」


「グランドメゾン松濤」完成予想図

 

 積水ハウスは2月21日、このほど完成したマンション「グランドメゾン松濤」のマスコミ発表会を行った。

 物件は、JR・東京メトロ半蔵門線渋谷駅から徒歩12分、または千代田線代々木公園駅から徒歩9分、渋谷区神山町50番1に位置する地上4階・地下1階建て全26戸の規模。専有面積は約104〜192平方b。坪単価は686万円。設計・施工は竹中工務店。販売代理はケンコーポレーション。竣工は今年2月1日。敷地は自治体の官舎跡地。建ぺい率60%、容積率150%のエリア。

 分譲は昨年2月から行っており、すでに16戸が契約済み。残りの10戸の価格は23,000万円〜44,600万円。

 最大の特徴は、その希少性だろう。これほどの規模の物件は10年に1件出るか出ないだだろう。松涛エリアでの最近の供給事例としては、このマンションに隣接して建っている森ビル「フォレストテラス松涛」しかない。1999年完成で、全26戸のうち賃貸と分譲が半々で、当時の分譲単価は450万円ぐらいだったようだ。天然木をふんだんに採用したマンションだと記憶している。現在では坪680万円ぐらいで取引されているという。

 この「フォレストテラス松涛」との比較でも、価格は割安感がある。設備仕様も高い。建物外観は御影石張り、外構には小松石の石塀が廻らされている。共用部分、専用部分にも天然石や天然木がふんだんに用いられている。中庭の壁には香川県産の花崗岩のダイヤモンド≠ニ称される庵治石(アジイシ)が採用されている。建具・ドアは幾重にも塗り重ねられたピアノ塗装で、メープルの突き板ドア、柿渋仕上げの和紙クロスなども用いられている。

 エレベータは4基、駐車場は140%設置されている。見せる駐車場≠ェテーマとかで、床はぴかぴかに磨かれており、天井からはダウンライトで照らす工夫がなされていた。駐車場料金は約4万〜7万円(2台駐車)。

 公開されたモデルルーム(188平方b、価格39.300万円)は、トイレが3カ所、浴室が2カ所。ファミリー・ゲスト用浴室は、ジェットバス付き。カラーリングは白を基調に、水回り部分には赤と黒のアクセントが施されている。

◇    ◆    ◇

 間違いなくヴィンテージマンション<潟Xト入りする物件だ。記者は億ションを数え切れないぐらい見学してきたが、松涛エリアではこれで3〜4件目だ。広告宣伝を行ってこなかったこともあるのだろうが、これほど希少性の高い物件で10戸が残っているのが不思議なぐらいだ。完売まで時間はかからないと見たがどうだろう。

 同社は6月にも、ここと同じぐらいの単価のマンションを白金で供給するという。今から楽しみだ。

   
             中庭                            301号室のリビング

 

(牧田 司記者 2月21日)

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