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 これぞデザイナーズマンション
モリモト「アールブラン池上」


「アールブラン池上」完成予想図

 

 モリモトが近く分譲するを見学した。これぞデザイナーズマンション≠ニいえる、デザインが優れたマンションだ。

 物件は、東急池上線池上駅から徒歩7分、大田区池上8丁目に位置する9階建て42戸の規模。専有面積は約53〜80平方b、価格は未定。完成予定は平成21年6月中旬。設計・監理は長谷建築設計事務所。デザイン監修はウィ・アンド・エフ ヴィジョン。

 外観・共用部のデザインには、これまでも同社のマンションを手がけている建築家の藤原益男氏を起用。印象的な白と黒が基調の外観デザインとなっている。

 モデルルーム(約80平方b)のインテリアデザインは、当欄でも再三取り上げてきた小野意匠計画(小野由記子代表)だ。

 メインターゲットと思われる 30 歳代のアッパーミドルを意識したデザインで、マルチで利用できるおしゃれな空間を提案しているほか、イエローオーカーの収納やグレーとオフホワイトを組み合わせたダイニングテーブル、淡いグリーン系統でまとめたソファ、木目調のシート張り壁などが目を引く。

 全戸南向きでワイドスパン、逆梁ハイサッシの採用など、基本性能も水準以上だ。

 肝心の価格だが、同社は価格を公表していない。記者は、供給の少ないエリアで優れたデザインなどを総合的に判断すると、坪320〜350万円ぐらいではないかと予測した。

 販売担当者は、「見に来られた奥さんの評判がいい。是非とも他社のマンションと見比べて欲しい。違いが分かってもらえるはず」と早期完売に自信を見せている。

◇    ◆    ◇

 記者は、これまで同社のマンションをたくさん見てきたが、このマンションは女性に受けるという意味ではデザイナーズマンション≠フ代表作の一つにしたいぐらいだ。

 とにかく気品がある。上記で「イエローオーカーの収納」と書いた。イエローオーカーとは世に言う「黄土色」だが、沈んだ黄土色ではない。表面はUV加工されているはずで、光沢がありえもいわれぬ趣がある。

 同社の優れたデザインのマンションといえば、先日見学したアシハラヒロコさんの「ディアナコート飛鳥山」があるが、似ているようで表現方法が全く異なる。花に例えれば「飛鳥山」が百合の王様≠ニ呼ばれる山百合なら、「池上」は百合の女王≠ニ呼ばれるカサブランカだろうか。

(牧田 司 記者 6月30日)