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フラッグシップにふさわしい大京「ザ・ライオンズ武蔵野」 


「ザ・ライオンズ武蔵野」完成予想図

設計・監理に南條氏、照明デザインは近田氏  

 大京のフラッグシップ「ザ・ライオンズ」を冠した全国で5棟目、首都圏では2棟目のマンション「ザ・ライオンズ武蔵野」を見学した。

 物件は、中央線武蔵境駅から徒歩8分、武蔵野市境2丁目の第一種低層住居専用地域と第一種中高層住居専用地域に位置する地下1階地上5階建て全93戸の規模で、専有面積は約60〜113平方b、坪単価は338万円。完成予定は2009年3月19日。設計・監理は南條設計室、施工は佐藤工業。

 歩道上に植わっているケヤキの大木を残し、オリジナルのレンガ風タイルを採用した建物外観、大きな中庭を設けたランドスケープデザインが優れている。3戸1エレベータを採用しているほか、地下住戸は大型テラス付きとし、最上階住戸はインナーバルコニー付きとしているのも特徴だ。

 そして何よりいいのがデザインだ。設計・監理に南條氏、照明デザインに近田玲子氏をそれぞれ起用していることでも、このマンションに対する同社の力の入れようが分かる。

 建具・家具などのディティールについても織部、白茶、古代朱、海松色、栗皮茶、丁子色などわが国の着物や茶器などに用いられてきたものを採用。床材にはカリン材、チーク材などを用いてグレード感も演出している。

 94平方bのモデルルームは夕映えの稜線≠イメージしたデザインで、玄関・ホールをゆったりとり、落ち着いた雰囲気をかもし出している。

◇   ◆   ◇

 記者は、これまで同社のマンションは数え切れないぐらい見学してきた。もちろん「ザ・ライオンズ」の首都圏第一号である「ザ・ライオンズ上野池之端」をはじめ、高額マンションエルザ≠烽スくさん見学してきた。

 いうまでもなく、同社は圧倒的な供給量を誇るが、いわゆるヴィンテージ<}ンションは少ないはずだ。第一次取得層向けが中心だったから当然のことだが、これから高額物件で勝負するには、ブランド構築が必須条件だ。

 その意味で、この「武蔵野」は試金石となりそうだ。隣駅の三鷹で分譲される野村不動産他の「武蔵野タワーズ」が当面のライバルとなるが、ユーザーがどう判断するか。現在、分譲中の10戸のほかに26戸に予約が入っている。

(牧田 司 記者 5月27日)