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駐車場なしでも売れた高松丸亀町の定借マンション

 

 既報の高松丸亀町の再開発定期借地権付きマンションについて、高松丸亀町商店街振興組合から少し聞いたので紹介しよう。

 マンションは期間62年の定期借地権付きで戸数は47戸。専有面積は約65〜88平方b、価格は2000万円台〜3500万円台。2年前に分譲開始して半年で完売したという。

 人口約42万人の地方都市の一等地で、坪単価120万円程度の定期借地権付きが高いのか安いのか、記者には判断がつかないが、「駐車場なし」でも売れたのは嬉しい。

 年間に数十万円の維持費がかかる車を捨てれば、豊かな生活ができるし、より広くて快適なマンションが購入できるというのが記者の持論でもあるからだ。車を捨てれば、自らが交通事故の加害者になることがなくなるし、被害者になるリスクも限りなく少なくなる。その一方で、車を保有することによるリスク費用は数億円(統計的生命価値)にもなるという試算もある。

 駐車場を設けなかったのは、車がなくとも街中で日常品が買えるのと、車を利用しない高齢者の購入比率が圧倒的に高いと読んだため。駐車場を設置しなかったことにより建築コストも下げられたという。

 組合では今後5年間に400戸近い定期借地権付きマンションを供給する計画を持っているが、地区周辺で150戸程度の民間マンションが建築されており、リスクを回避するために民間との調整もあるとしている。カーシェアリングなども検討するという。

 

(牧田 司記者 1月25日)

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