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藤和不動産 2ケタ増収ながら経常は大幅減


マンション用地費・建築費の高騰響き 販売も鈍化

 藤和不動産は4月30日、平成20年3月期決算を発表した。主力のマンションの販売戸数が増加したため2ケタの増収となったが、用地費や建築費の高騰が響き、経常利益、当期純利益は大幅に減少した。

 連結売上高は1627億円(前期比△13.2%)、営業利益は127億円(▼30.3%)、経常利益は92億円(▼42.7%)、当期純利益は56億円(▼52.6%)となった。

 マンションは、売上計上戸数が4223戸 ( △482戸 ) となったが、用地取得費の高騰および建築費の上昇により売上原価が増加し、販売ペース鈍化に伴う販売期間の長期化により販売管理費が増加。売上高は1504億円(△14.4%)で、営業利益は113億円(▼29.2%)となった。期末完成在庫は331戸 ( △305戸 ) となった。

 流通部門は、藤和不動産流通サービスの関西地区での新規出店 ( 大阪千里・神戸三宮 ) など営業力強化の取り組みにより、リテール営業を中心に順調に推移。売上高は50億円(△15.4%)、営業利益は8億円(▼24.1%)となった

 平成21年3月期の業績予想では、売上高1850億円(当期比△13.7 %)、営業利益130億円(△1.6%)、経常利益80億円(▼13.6%)、当期純利益43億円(▼23.7%)と予想している。

                                                                      (牧田 司 記者 4月30日)
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