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小野由記子さんデザインの「フォレシアム」


「フォレシアム」リビングのモデルルーム

「アクアリーナ」「さいたま北」でも優れたデザイン体験

 先ほど紹介した「フォレシアム」のモデルルームについて触れておきたい。

 モデルルームは標準仕様の75平方bのタイプと、有償の100平方bタイプのものが用意されていた。

 有償モデルルームは、約15メートルのワイドスパンで2LDKに間取り変更したものだった。価格は6500万円台とのことだった。

 驚いたのは、デザインの素晴らしさだった。記者は、億ションのモデルルームもたくさん見学しているから設備仕様の高さにはそれほど驚かない。この物件の設備仕様もそれほど高価なものは使用されていないと思った。それでも、こんなデザインのマンションに住みたい≠ニ思わせるに十分なデザインであった。

 玄関を入ると、すぐ正面に客間にぴったりの約 5.7畳大の和室があり、その奥にバルコニーを利用した坪庭風の空間をのぞかせていた。これには、ハッとした。

 さらに驚いたのは、床材にはトイレも含めバンブー(竹)のフローリングが採用されていたことだった。バンブーの面材はそれほど珍しいものではないが、郊外マンションの、一次取得層向けのマンションで提案されていたことが嬉しかった。竹のフローリングは、三井不動産「パークマンション千鳥ケ淵」でも採用されていたように、これまでは主に高額マンションやコンパクトマンションで提案されてきたものだ。

 キッチンも素晴らしかった。オープンキッチンのようでもあり、独立型のようでもあった。ガラス素材のブルーの壁面デザインが印象的だった。

 記者は、だれがデザインを担当したのかを聞いたら、小野意匠計画・小野由記子さんということだった。なるほど≠ニ思った。

 小野さんのデザインマンションについては、2年前、新日本建物他の「アクアリーナ」で衝撃を受けたのを覚えていたし、最近では三井不動産他「パークシティさいたま北」でも見学した。

 特徴的なのは、確かにきらびやかではあるが、かといって高額住戸のモデルルームにありがちな生活感のないものではないということだ。

 今回のマンションでも、小野さんがデザインされたタイプの住戸はほとんど売れているのは言うまでもない。

                                                                      (牧田 司 記者 4月28日)
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