RBA HOME> RBAタイムズHOME > 2007年 >

　　１部リーグの意地だ　東電不が延長戦制す

田中が同点＆逆転打　エース清水好投

左翼超え長打を放ちホームを狙うも憤死し、悔しがるサンフロンティア青木（捕手は東電不・飯塚）　

延長サドンデス

負けてなお強し　サンフロンティア戦力大幅アップ

　中央区の１部リーグ所属の東電不動産と２部リーグ所属のサンフロンティア不動産の対決は、東電不が意地を見せて延長戦を制した。１番の小林が同点と決勝打を放った。サンフロンティアは新人投手・青木が好投したが、失投に泣いた。

　１点を追う東電不は最終回、この回先頭の１番・田中が右翼越え長打を放ち、中継プレーが乱れる間に生還。土壇場で同点に追いついた。延長戦のサドンデス（１死満塁で攻防）でも、田中が右翼越え３塁打を放ち３点をもぎ取り、その裏のサンフロンティアの攻撃を１点に抑えた。

　先発の薄井投手（１８）は２回で降板。２番手で登板したエース清水が６回まで２安打に抑える好投。野手陣も無失策で投手を盛り立てた。

　サンフロンティアにとっては、なんとも惜しまれる敗戦。２回、２つの四球とボークから１死１、３塁の好機をつくり、１番・小林の内野ゴロ野選で１点先取。３回には、６番・青木が左翼超え３塁打を放ち、本塁を狙ったが憤死したのも痛かった。青木投手は６回を投げ、４安打に抑えたが、田中への１球に泣いた。

　しかし、負けたとはいえ、青木投手は予告どおりの好投を見せ、望月、二宮も初戦で好投。評判倒れに終わっていたこれまでとはチームが一変した。負けて強しの印象を与えた。

○小野監督　２部リーグには負けられない。意地がある。エースと田中のおかげ。田中は普段は４番を打たせている選手（試合途中には「負けたほうが、次のことを考えるとおいしい。プライドが許さないが」と負けも覚悟していたようだが）

○田中（２７）　このところチームは負けが込んでいたので、打ててよかった。（決勝打は）球によく反応できた（大宮東−城西大。高校では県大会ベスト４入り、大学ではやっていないという入社４年目の主砲）

○篠宮　僕は３番手って、言ったでしょ（初戦でノーヒット・ノーランを達成。この日は２塁手）

●望月監督　（田中への投球は）不用意な 1 球だった。（相手は）ストレートに合っていると言っていたが…

●二宮　いい試合だった。相手も強い。僕が最終回、投げてもよかったかも…

●長谷川常務　今日はショック。若さが出た。互角に戦っていただけに、悔しい。まあ、口（ビッグマウス）だけじゃないことが、分かってもらえたのでよしとするか…（５回までは勝利ムードだっただけに、さすがに悔しそうだった）

東電不・清水投手（左）とサンフロンティア青木投手

東電不・田中選手（左）とサンフロンティアの応援団