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 ヒット作連発の伊藤忠ハウジングが8年ぶり復帰

 

「二人は、いわば先発(仕入れ・企画)と抑えの関係」と語る面高氏(左)と杉山氏

 

 「タンタ・タウン」など相次いで話題作を早期完売

 伊藤忠ハウジング(本社・中央区日本橋本町、日下茂社長)が、8年ぶりにRBA野球水曜ブロックに復帰する。同社は昭和45年、伊藤忠グループの不動産会社として設立。伊藤忠商事株式会社・伊藤忠都市開発株式会社並びにその他事業主が開発したマンション・戸建てを受託販売。

 近年では、期間70年の超長期定期借地権付きの「タンタ・タウン」(678戸)、「タンタタウンアルボの丘」(680戸)を始め、「イトーピア多摩パルテノンヒルズ」(88戸)、「ララヒルズ」(426戸)、「ブリリア多摩センター」 ( 530戸 ) 、「パークシティモアナヴィラ新浦安」(310戸)、「イトーピアエフィールさいたま新都心」(126戸)、「ウェリスシティ大森タワー」(173戸)など、その年度を代表するヒット作の販売を手掛けている。単なる売り子≠ナはなく、用地の選定から企画−販売までトータルで提案できるのが同社の強みだ。

準優勝、4強入りが各1回 「今やらねば」面高主将の決断

 RBA大会には、これまで第1回大会から11回大会まで(3回大会は欠場)参戦、通算成績は40戦23勝17敗、勝率.575。第6回大会では東急リバブルに続き準優勝、8回大会にも4強入りするなど、強豪チームの一つだった。強豪の大京などを倒す一方で、格下と思われるチームにあっけなく敗れることもしばしばあったユニークなチームだった。

 今回復帰を決めたのは、当時主将・捕手としてチームを引っ張ってきた受託部第3チームシニアマネージャー・面高裕一郎氏(42)の決断だった。「私も42歳になるし、杉山ももうすぐ40歳。今やらねばもう復帰は無理。当社社長も野球好きということもありまして、決断した」とのことだ。

かつての主砲 今は販売のエース・杉山

 「杉山」とは、当時、東急リバブルの主砲・岡住選手と高校、大学が一緒の1歳後輩の杉山準(ひとし)氏だ。岡住選手とともにRBA屈指の強打者として鳴らした選手だ。本業では、受託部第3チームシニアマネージャーを務める。

 その杉山氏がいう。「もう1塁まで走れないが、面高さんがユニフォームのカタログを持ってきたときは胸騒ぎがした」

 杉山氏は、本業でも大活躍。前出の「タンタ・タウン」「アルボの丘」「多摩センター」「大森タワー」なども中心的なスタッフとして関わっており、ことごとく早期完売に導いている。面高氏が「杉山は当社の販売のエース。当社は杉山でもっているようなもの」と持ち上げたが、その言葉どおりかもしれない。 この日も、朝方まで販売事務所オープンの準備をしていたそうだ。

「3年後には4強入り目指そう」日下社長&監督

 「僕が先発(仕入れ)、杉山が抑え(販売)のようなもの。日下社長は監督として、役員2人もユニフォームを着ます。社長は『参加するには勝とう。3年後にはベスト4入りできるチームを作ろう』と言っています」(面高氏)

 いわば会社挙げての参戦だ。面高氏が「20歳代のメンバーは数人いるが、まだ実践では見ていない。2人(面高、杉山)がクリーンアップを打ちますよ」と言えば、杉山氏も「もちろん勝つ気で臨む」と意欲満々だ。

 本業での激務をこなす不惑≠フ2人が主軸となる打線は?マークがつくが、息はぴったり。その戦いぶりに注目したい。

 もう一つ興味深いのは、日下社長&監督の采配ぶりだ。特に、グラウンド外でデベロッパー各社からどう販売代理を勝ち取るかに注目したい。同社の販売・企画力は間違いなく買いだ。

 

 

(牧田司記者 5月8日)