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　リスト　下位打線が活躍　８番・稲岡が先制打

八筬投手は１安打１１三振奪う力投

リバブル完敗　猪股除き８人が三振喫す

　強豪同士の対決は、リストが２−０で東急リバブルを下した。八筬（やおさ）投手は１安打１１奪三振の好投。リバブルの好投手・猪股から９安打を奪った。リバブルは幸運なポテンヒット１本では手の打ちようがなかった。猪股の不調も誤算。

　リストは２回、３四球で得た１死満塁から、８番・稲岡が左翼前安打を放ち先制点を奪った。４回には、１死から７番・清水が右翼前安打を放ち、９番・池田の安打と敵失で清水が生還して貴重な追加点を上げた｡

　打線も好調で、４番・杉山の右翼越え２塁打など９安打を放った。中でも７番から９番までの下位打線が３安打１打点を上げる活躍を見せた。ただ、残塁が１１個と、ツメの甘さもあった。

　八筬投手は、球威、制球力とも抜群で、強打のリバブル打線に付け入るスキを与えず、１安打１１奪三振の好投。

　リバブルは完敗。初回、四球で得た２死２塁で、主砲・岡住は中堅飛球に倒れた。４回には、１死から三ケ島が左翼前に幸運なポテンヒットを放ったが、岡住、河野が連続三振。６回には、１死から１番・山田が打撃妨害（記録は捕手の失策）で出塁したが、後続が凡退した。

　７番から９番までが６打席６三振を喫すなど、下位打線が完全に封じられたが、主軸も封じられ、三振を喫しなかったのは６番・猪股のみだった。

　守りでは、２回の１死１、２塁の場面で２塁ゴロを併殺できなかったのも痛かった。

リスト　　　打安点
�E　島　津３ ０ ０
�A　江　上４ ２ ０
�D　海　藤４ １ ０
�B　杉　山３ ２ ０
�G　森　下２ １ ０
�H　下　田３ ０ ０
�C　清　水２ １ ０
�F　稲　岡２ １ １
DH　池　田３１ ０
振球犠　　
５ ５ ０　　26 ９ １　
…………………
リバブル　打安点
�G　山　田２ ０ ０
�C　古　屋２ ０ ０
�E　三ヶ島３ １ ０
�B　岡　住２ ０ ０
�F　河　野２ ０ ０
�@　猪　股２ ０ ０
�H　松　本２ ０ ０
�D　名古屋２０ ０
�A　斉　藤２ ０ ０
振球犠　　
11 １ ０　　19 １ ０
……………………
投　手回安振球責
八　筬 ６ １ 11 １ ０
……………………
猪　股 ６ ９ ５ ５ １
２塁打　杉山

○倉持監督　いいゲームでした。下位打線が足を使った攻撃でよく頑張った。そして何より八筬の好投に尽きる。自分らしいピッチングをすれば抑えられると読んでいた

○八筬投手　負けたら終わりなので頑張りました。キャッチャーのサイン通り投げました

○海藤　もう、明日は１０時出社でいい！　俺の判断だ。牧田さん、記事は全面差し替え。めちゃ、嬉しい（１週間前、記者は海藤氏にインタビューしているが、海藤氏はすっかり弱気で「みんな歳を取った。僕もここ数年は、今シーズン限りかと思っている」と語った。それだけに、勝って弾けた。まさか１０時出社でいいはずはないが…。それほど嬉しかったのだろう）

○杉山　八筬？　僕の投手としての力との比較？　彼のほうが上でしょう

●大槻監督　残念。相手投手は非常にいいボールを投げていた。ある程度、予想はしていたが、ゲームを作れなかった。勝つ方向に持っていけなかった。僕の責任

●岡住　初回に僕が打たないと…。４番の差（試合後は、うなだれ自分を責めていた）

●猪股　調子悪かった。（先制点の場面は）四球を出した僕が悪い

●名古屋　打てる気がしなかった（２三振を喫して）

●遠藤　来年は鍛えて投手として頑張る（出番がなく）

リスト八筬投手

　　　　
　　　リスト倉持監督　　　　　　　　　　　　　　　　　リスト海藤（左）と杉山

左からリスト江上（江上選手の奥さん）、高野、渡辺さん

うなだれる東急リバブルナイン