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東京建物など「Brillia Mare 有明」モデルオープン


「Brillia Mare 有明 TOWER&GARDEN」完成予想図

 

33階の最上階に2000平方bの共用施設

 東京建物(事業比率55%)、プロパスト(同35%)、伊藤忠都市開発(同10%)の3社が共同で開発を進めている東京・有明1丁目のマンション「Brillia Mare 有明 TOWER&GARDEN」の体験型モデルルーム「スカイパビリオン」が5月26日オープン、6月下旬から販売開始する。19日(木)、プレス内覧会が行われた。

 物件は、新交通ゆりかもめ「有明テニスの森」駅から徒歩5分、またはりんかい線「国際展示場」駅から徒歩8分、地上33階地下1階建て総戸数1081戸の規模で、専有面積は約40〜610平方b、価格は未定だが70平方b台で5000万円〜7000万円台となる模様だ。設計・監理、施工は三井住友建設。共用部の内装設計はスーパーポテト。

 特徴は、@通常は下層階に設置される共用施設(約2000平方b)を最上階の33階の 1 フロア全てを利用するプランを計画。プール、スパ(大浴場・サウナ・露天風呂・セラピーブース併設)、タイプの異なる4つのオーナーズスイート、バー、テラス、ジム、など最高級の眺望と最高級の施設を完備ADINKSからファミリー、熟年層まで幅広いニーズに応える多用なタイプ・カラーセレクトプランBワールドワイドに活躍するデザイン集団「スーパーポテト」が共用部の内装デザインを担当C広告キャラクターとして、世界的トップアーティストであるマドンナを起用――など。

 「スカイパビリオン」は、建設現場が見下ろせる「TOC有明ビル」の20階と19階の2フロアに設けられており、ビューラウンジ、共用部再現コーナー、120インチ×5台のマルチシアター、マドンナをイメージしたプレミアム住戸など4タイプのモデルルーム設置などが特徴だ。

 注目されるのは、やはり共用部分の力の入れようだ。プレス内覧会に出席したスーパーポテト取締役設計部長・小倉義行氏は「これまでグランドハイアットなどのホテルや無印良品などの商品・店舗設計を数多く手掛けてきているが、マンションは初めて。全て自然素材を用い、マンダリンやコンラッドなど、どこのホテルにも負けないものを造った」と語ったが、公開されたバーの床と壁はチーク材が用いられていた。

 120インチ×5台のマルチシアターの大きさも、これまで見たことのないものだった。

 マドンナをイメージしたプレミアム住戸は、床は大理石や御影石、建具・面材はオーク、メープルなど、革張りや銀箔塗りの引き戸なども用いられている。


マドンナをイメージしたプレミアム住戸のモデルルーム

坪単価250〜280万円か 610平方bの最大住戸は10億円突破

 以下は、記者の相場観による予想なので、間違っていてもご容赦願いたい。

 「スカイパビリオン」を見学して、真っ先に考えたのは、「これは値付けが難しい」ということだった。東側は有明テニスの森が隣接しており問題はないが、現地の南側には東京建物がほぼ同じ規模のマンションを建設するのが確定的だ。都心の眺望が素晴らしい北側の隣にはオリンピック選手村が予定されている。南側住戸の多くはいわゆる前建≠フ日影を受けるし、オリンピック村は、オリンピックが誘致されなくとも、住宅用地として都市計画で決められているのでかなりの高層住宅が建設されそうだ。

 つまり、下層階・上層階、方位によってかなりの価格差が出るのではないかということだ。もっとも眺望のいい北西角住戸の高層住戸は坪単価500〜600万円でも不思議でないし、前建の影響を受ける南側の低層住戸は200万円を切るかもしれない。

 単価設定を難しくしているもう一つの理由は、共用部分の評価だ。一流ホテル並みの設備を整えた最上階の北西角のバーラウンジは1時間1万円、施設全体の利用権は年間数十万円の価値はある。

 そんなこんなで、平均すると坪単価250〜280万円が妥当な線だと考えるがどうだろう。最大住戸は10億円を突破するのは間違いない。


最上階のバーラウンジ(完成予想図)

 

(牧田 司記者 4月20日)

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