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プリンスホテルのロゴマーク変更について

「品川プリンスホテル」の新しいロゴマーク

 

変わらなければならないのはハート

 昨日(12日)夜、不動産業界の会合が品川プリンスホテルであったので出席した。同ホテルの新館エントランスに入ったとき、大きなポスターが目に飛び込んできた。そのポスターには以下のように書かれていた。

 「平成19年4月1日、品川プリンスホテルが生まれ変わります。品川プリンスホテルはロゴマーク並びにホテル棟、宴会場名称を一新することになりました。本館は『イーストタワー』、別館は『ノースタワー』、新館は『メインタワー』、エグゼクティブタワーは『アネックスタワー』、メインバンケットホールは『プリンスホール』に名称が変わります」と。

 記者は、とっさに「品川プリンスも身売りか」と思ったが、そうではなかった。単にロゴマークと名称が変わっただけだったのだ。西武ファンの一人として安堵したのだが、別の疑問が湧いた。館内を眺め回しても、プリンスホテルが一新したという印象を全く受けなかったからだ。

 そこで、複数のホテルスタッフに聞いた。「名称が変わって、他に変わったことはありますか」と。一瞬、返答に困った表情を見せたスタッフが答えたのはおおよそ次のようなものだった。

 「名称が変わったほかは特別変わったことはありません」

 この答えには愕然とした。一連の不祥事で上場廃止となり、松坂はレッド・ソックスに行き、追い討ちをかけるように裏金問題だ。起きてしまったことはさておくとして、西武は変わらなければならない。名前を変えるのもいい。しかし、名前だけ変えて中身を変えないのであれば意味がない。改めるべきはハードではなくハートだ。

 記者は、この欄で「リッツカールトンに学べ」と書いた。残念ながら、西武は全然分かっていないと思った。嘘でもいい(嘘じゃ困るが)。「お客様にはいろいろご迷惑をおかけしました。社員一同、心を入れ替え、お客様のご期待に応えるようサービスの充実を図るため名称を一新しました」と答えて欲しかった。経営陣はそう考えているはずだ。その意思が隅々まで行き渡っていないということのようだ。

 嫌なことは重なるもので、この日、松坂は敗戦投手になり、西武ライオンズは楽天に敗れた。しかも、よりにもよってプロ球界にただ1人しかいない記者と同姓の「牧田」に本塁打を打たれた。

 しかし、それでも記者は西武ファンをやめない。頑張れ西武!

 先ほど見たプリンスホテルのホームページには次のような渡辺幸弘社長の挨拶文が掲載されていた。

 「今までプリンスホテルは、各ホテルの立地やご利用いただくお客さまの目的、ニーズが異なるのにもかかわらず、 1 つのブランドで運営されていました。そのためお客さまの期待度と満足度に一部乖離 ( かいり ) が生じていました。その乖離を解消すべく、平成19年4月1日から「ブランド戦略」により、お客さまにとって、より分かりやすいホテルへと生まれ変わりました」と。

 要するに、ロゴ変更を記者は知らなかっただけのことだった。

 

(牧田 司記者 4月13日)

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