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大浴場付き 「三井ガーデンホテル汐留」オープン

「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」

 

 三井不動産グループは、13施設3283室目の「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」を4月19日(木)オープンする。開業に先立った9日(月)、記者団に内覧会を行った。

 JR・東京モノレール浜松町駅から徒歩8分の13階建てで、全375室。事業形態は帝都自動車交通が所有する土地を京成電鉄が借地し、建物を建設。建物を三井不動産が賃借し、三井不動産ホテルマネジメントが運営する。

 @汐留イタリア街の街並みと調和した外観と、イタリアンクラシックをコンセプトにしたスタイリッシュなインテリアデザインAビジネスにもレジャーにも利用できる全室20平方b以上B全米ホテルシェアナンバー1のサータ社製のベッド、ロフテー社と共同開発した高さ・硬さが選べる枕を採用C最上階に宿泊者専用の大浴場を設置――などが特徴。1泊シングル(20.5平方b)は13.000円〜、ツイン(25.7平方b)は2人利用で18.000円〜となっている。

大正解の大浴場設置 「6割以上が利用する」松本社長

大浴場(男湯と女湯に分かれており、そりぞれ15〜20人が利用できる。洗濯機と乾燥機もついている)

 

 記者が注目したのは、大激戦の汐留地区のホテルで同社がどのようなホテルを目指すかだった。

 汐留エリアには、格でいえば「コンラッド東京」が突出しており、「ロイヤルパーク汐留タワー」や「インターコンチネンタル東京ベイ」「第一ホテル東京」などが続くのだろう。「ヴィラフォンテーヌ汐留」「パークホテル東京」もあるが、記者は知らない。

 第一印象としては、エントランス・ホール、客室のデザインは白と黒、あるいはブラウンのデザインがいいし、客室の広いのも魅力だ。そして、何よりも驚いたのが大浴場だった。田舎のホテル・旅館ならいざ知らず、都心のホテルに大浴場を設けるなど信じられないことだった。

 早速、同ホテルを運営する三井不動産ホテルマネジメント・松本邦夫社長に聞いてみた。松本社長は、「私も、最初はミスマッチではないかと思った。管理コストもかかるし、スリッパと部屋着(浴衣のようなもの)姿で廊下を歩かれたりしたらどうなるだろうかと心配もした。ところが、調べてみると、宿泊客の6割以上が利用するというし、外国人にも浴衣は好かれることが分かった」と語った。

 つまり大浴場は大正解だったというのだ。今後、同社は他のホテルでも採用するという。記者は、若い女性の浴衣姿はともかく、おじさん(もちろん私も)、おばさんが不恰好な浴衣姿で館内を闊歩する姿には抵抗感があるが、グローバル化が進んでいる今では、日本のよき文化が理解されているということか。

「リッツ・カールトンのホスピタリティを目指す」松本社長

 広いのはいいが、宿泊料金は少し高いような気がしたが、松本社長は「大手企業のビジネスマンで、出張宿泊費として会社経費で落とせるのは12.000円ぐらい。当ホテルもインターネットだと10.900円。ここがミソです」と勝算ありとのことだった。ビジネス利用を想定した独立型のライティングデスクも備えている。「当社もリッツ・カールトンのホスピタリティを目指す」と語った。

 

(牧田 司記者 4月10日)

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