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続マリモマンション 営業マンの名刺は「おもてなし課」

「ポレスターブロードシティ城東」完成予想図

 

宇都宮圏では平均90平方b 圧倒的な広さで差別化

 記者がリッツカールトンのホスピタリティ(もてなし)の高さに驚いたことについては、当欄でも書いた。地方を中心に驚くべき量のマンション供給を行っているマリモの商品企画力の高さについても、当欄で紹介した。

 マリモのマンション取材では、もう一つ驚いたことがあった。「ポレスター飯能」でもそうだったのだが、先日取材した「ポレスターブロードシティ城東」(全73戸)の営業マン石田光司氏の名刺の肩書きには「営業本部おもてなし課」とあった。 何と、リッツカールトンと同じホスピタリティを売りにしていたのだ。

 同社は、営業スタッフの名刺に全てこの「おもてなし課」という文言を刷り込んでいるという。つまり、何が何でも売ろうという接客手法を取らず、あくまでもお客様の目線で物件を説明しようというのだ。

 石田氏も同様だった。名刺の肩書きに偽りはなかった。語りがまた熱い。

 「当社のマンションは全然、他社物件と競合しません。宇都宮エリアでは6物件1200戸ぐらいが供給されていますが、他社は最大でも90平方b。当社は平均でも90平方bですから、競合しないのです。いいものを造ろう、正しいことを正しく行う、ファミリーしか分譲しない、販売代理もしない。社員が惚れ込むようなマンションでないとダメです」と。

 石田氏は栃木県喜連川出身で、就職のため東京で働いていたが、同社に就職。1年前のことだ。そして、常設の営業所勤務となった。地元に帰って、自らが惚れ込むマンションを販売するのだからモチベーションが上がるのも当然か。仕事が楽しくてしようがなさそうだった。

 肝心の売れ行きだが、「他社の低単価マンションでは、一部値下げもしているようです」という激戦区で好調に推移している。宇都宮駅圏ではこの物件を含め3物件259戸を分譲しているが、残りは25%とか。

押入れ棚は可動式 マリモの企画力ここにあり

 「城東」は、城東小前から徒歩3分の最多価格帯は2800万円台(坪単価105万円)。特徴は全戸ワイドスパンの100平方b以上で、和室の押入れ棚は可動式だ。ふすまにはきちんと通気口がついていた。押入れ棚は可動式のほうがいいのはユーザーなら誰にでも分かることだ。マリモの企画力はここにあるとみた。バルコニーに熱線反射ガラスが採用されているのは「飯能」と同じだ。

 

(牧田 司記者 4月4日)

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