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早期完売間違いない 野村不動産「プラウド新浦安」

「プラウド新浦安」完成予想図

 

単価、グロスは高いが新価格の他の人気エリアと比べ割安 

 今春の注目マンションの一つ、野村不動産「プラウド新浦安」の分譲がいよいよ2月から始まる。

 物件は、JR京葉線新浦安駅からバス7分徒歩4分の千葉県浦安市高洲4丁目の一角にある19階建て全733戸の規模。専有面積は約91〜148平方b。価格は未定だが、最多価格帯は6000万円台が中心となる。坪単価は190万円だ。施工は清水建設。

 業界から注目されるのは、この価格帯で果たして売れるのかどうかということだ。このエリアでは、三井不動産が平成15年の「パークシティ東京ベイ新浦安」(全701戸)を皮切りに、17年には「パークシティモアナヴィラ新浦安」(全310戸)、18年には「パークシティグランデ新浦安」(全550戸)をそれぞれ圧倒的な人気で完売しており、野村不動産も人気を継続できるかに注目が集まっているわけだ。

 問題は、やはり価格だ。三井不動産が分譲した過去の物件の坪単価は130〜160万円だった。今回は、それよりも約30万円アップする。しかも、平均専有面積は約114平方bあるので、グロスが1000万円近く上昇する。業界関係者の中にはこの単価上昇と、戸数の多さから販売を危惧する声も上がっている。

 しかし、記者はこの物件は間違いなく早期完売すると見た。商品企画そのものは「パークシティ」で驚嘆しており、それ以上のものはないかもしれないが、やはり大型物件で、100平方bを超えるとこんな生活ができる≠ニいうことが具体的にモデルルームで示されている。例えば、完全なPP分離、1メートルを超える廊下幅、キッチン幅が2700ミリ以上、1620以上の浴室、バルコニー奥行き最大2.25メートル、無梁板工法、平均間口8.6メートルなどだ。ホテル並みのサービス、共用施設の充実などだ。

 単価、グロスは決して安くはないが、他の人気エリアと比較するとむしろ割安感がある。港北ニュータウンは坪220〜230万円だし、さいたま新都心も坪200万円を突破してくる。

 そして、何よりもこのエリアは千葉≠ナはないということだ。この物件のキャッチコピーに凛区≠ニいう言葉が用いられているように、ここは東京の隣区≠ニ捉えるべきなのだ。

 市のポテンシャルが極めて高く、民力も高いからだ。TDLが浦安市に納めた法人住民税と固定資産税額は平成13年度3月期が約34億円、14年度が約42億円、15年度が75億円だ。市の予算の自主財源率は80%近くに上っている。都市計画税も無料だし、道路舗装率100%(ちなみに全国最低は夕張市の16%)で、図書館サービスは全国1≠ニの評価だ。

 現地では、同社住宅カンパニー住宅販売部住宅販売課副部長の佐藤信仁氏は「皆さん(業界関係者)は高いと仰るが、用地取得費は1種75万円です。単価もこの物件は当社の物件の中で一番安い。問題なく売れると見ています。来場者は2000組を突破しており、1期では最低でも300戸は供給する予定です」と語っている。

 新浦安駅圏では、三井不動産が期間50年の定期借地権つき「 パークホームズ新浦安カーサ・セントリア」225戸を3月に3200万円台中心で分譲するが、価格帯が異なるので競合もなさそうだ。

 

(牧田 司記者 1月17日)