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超割安の旭化成ホームズ「アトラスタワー向ヶ丘遊園」

「アトラスタワー向ヶ丘遊園」完成予想図

 

駅前・再開発・超高層タワー・単価割安

 新価格マンションなのだが、周辺物件の価格上昇が激しいためにまるで旧価格並みの割安感があるマンションがある。旭化成ホームズが分譲を開始した再開発マンション「アトラスタワー向ヶ丘遊園」だ。

 小田急線向ヶ丘遊園駅前で建設中の23階建て全251戸(非分譲43戸含む)の規模だ。川崎市民分譲として1期20戸の登録が始まったが、専有面積は約62〜97平方b、価格は3750万〜6530万円(最多価格帯は5100万円台)。坪単価はまだ確定していないが、約210万円に落ち着く模様だ。

 小田急線の急行停車駅で、しかも駅前再開発複合マンションだ。建物内には24時間営業の東急ストアのほか、教育施設や医療施設も併設される予定だ。 建物の基本性能、共用施設、設備仕様も水準以上だ。

 これだけ条件が揃えば、他の人気沿線なら間違いなく坪単価は250万円ぐらいするはずだ。にもかかわらず、低価格に抑えられているのは、公共団体から補助を受けている再開発事業だからなのだろう。

 記者は、圧倒的な人気になるだろうと読んだが、どうもそうでもないようだ。現地販売担当者からは、「旧価格では坪160万円、170万円の地域だからでしょうか、南武線などに住んでいる方などは高い≠ニいう印象を持っている」という声が聞かれた。新価格が浸透するまでにはもう少し時間がかかるのかも知れない。

 このような事例は、いくつかの現地で聞いた。われわれはこの先1年、2年の価格動向を読んでいるので、現在分譲されているマンションはどこも割安に映る。しかし、ユーザーは旧価格を基準に考える。このギャップが販売現場に現れている。

 かつて、地価公示の発表がマンションブームに火をつけたように、新価格マンションがユーザーに広く認知されるのは3月下旬あたりになりそうだ。

(牧田 司記者 2月20日)

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