記者が選んだ「今年のベスト3マンション」決定 野村不動産「プラウドタワー千代田富士見」
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今年も残りわずか。弊紙恒例の「今年のベストマンション」を選定した。まずベスト3。選定にあたっは、記者が見学した約300件の新規マンションの中から、話題性、売れ行き(事業性)、デザイン、基本性能・仕様が優れているものなど総合的に判断して選んだ。(他の約30物件については後ほど発表) ベスト3は、野村不動産「プラウドタワー千代田富士見」、三井不動産レジデンシャル「パークシティ浜田山」がすんなり決った。 もう1物件については、公的住宅としては最初にして最後となりそうな億ションを供給した横浜市住宅供給公社の「横浜ポートサイドプレイス タワーレジデンス」にするか、デザイン性が極めて優れていた鹿島建設「加賀レジデンス」にするかで迷ったが、結局は後者を選んだ。記者生活30年の中で、これほど美しい<}ンションを見たことがないからだ。 「千代田富士見」一挙販売で即完 基本性能・仕様が秀逸 |
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「千代田富士見」は、JR飯田橋駅から徒歩2分、千代田区富士見2丁目に立地する38階建て全414戸 ( 販売戸数306戸 ) の規模で、坪単価は約470万円。設計・監理は山下設計、施工は大成建設。 全306戸が一挙に販売され、最高23倍、平均2.9倍で即日完売した。反響は1万件を超え、来場者は5400組を超えた。 その人気もさることながら、基本性能・スペックが優れていたのが人気の要因の一つだろう。3種の制震工法、SIを採用、階高は3350ミリ、基準階の天井高は2.6メートル、ペントハウスタイプは3b。共用部分は自然石や黒檀など自然素材がふんだんに採用されていた。
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「浜田山」70年の歴史あるグラウンド跡地 高い資産性 「浜田山」は、京王井の頭線浜田山駅から徒歩3分、杉並区高井戸東1丁目に位置する全体敷地面積約2万5000坪の三井グループの総合運動場跡地マンション。6階建て総戸数267戸の規模だ。施工は鹿島建設。
70年の歴史があるグラウンドだっただけに、同社の思い入れが込められたマンションだ。建物外観は光井純氏が総合監修を担当。ランドスケープデザインが抜群で、屋上緑化、地下駐車場、免震構法の採用のほか、スラブ厚280〜300ミリ、リビング天井高2600ミリ、床、建具・面材は全て天然石、タイル、突き板仕様で、トータルとしてのグレードが極めて高いのが特徴だ。 準都心部のヴィンテージマンションとして、将来にわたって高い評価を得るのは間違いない。 鹿島の最先端技術が注ぎ込まれた「加賀」 美しさに感嘆 「加賀」は、埼京線十条駅から徒歩8分の14階建て全246戸。施工は鹿島建設。同社の最先端の技術が採用されているマンションだ。 ![]() ![]() 外観(完成予想図) モデルルーム カラーリングは外観を含めて白で、フローリングや一部の面材を除き、クロスも巾木もドアも白だった。しかも、住戸内は一分の隙もないぐらいスッキリしたデザインで、柱や梁型が全くなかった。 その美しさに記者は、「凛として、端正な白だ。白は自ら美しいだけでなく、あらゆる色を引き立たせる白だ…花に例えれば月下美人か酔芙蓉だろうか」と書いた。 敷地は資生堂の工場跡地だが、資生堂関係者もこのような美しいマンションに変って本望だろう。 「横浜ポートサイド」 公社住宅の最初で最後の億ション |
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ベスト3の選外となった「横浜ポートサイドプレイス」は、野村不動産アーバンネットが企画参画した全179戸の規模で、億住戸が4戸含まれていた。 約3500件の来場者を集め、平均10倍の競争倍率で即日完売した。施工は鹿島建設だった。 全国の住宅供給公社は分譲からの撤退を決めており、このマンションが公社住宅としては最後の分譲マンションになる可能性もある。歴史的なマンションだ。 |
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(牧田 司記者 12月18日) |
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