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ザ・リッツ・カールトン東京に予約殺到

 

予約電話がつながらない状態続く

 早くも「ミッドタウン東京」が大ブレイク!――とはいっても「ザ・リッツ・カールトン東京」のことで、同ホテルは3月30日(金)の開業を控えた2月14日(水)午前9時30分から電話での予約受け付けを開始したが、申込者が殺到。14日も翌日の15日も申込締切の午後6時まで電話はほとんどつながらない状態が続いている。

 人気に拍車をかけているのは、同ホテルが開業を記念した格安料金の「オープニングプロモーションプラン」を用意したためと思われる。このプランによると、通常1泊ルームチャージ料金が68,250円のデラックス(52平方b)が54,600円と13,650円も安く、84,000円のクラブデラックス(52平方b)も75,600円と8,400円安くなる。それでも料金は高いが、割引額は一般的なホテルの1人当たりの宿泊料金並みだ。しかも、わが国のホテルのツインルームよりはるかに広い。

 このほか、1泊10万円から18万円の食事付き開業記念特別スイートルームプランもある。

 同ホテルでは「電話回線をたくさん設けましたが、予約が殺到して電話がつながらない状態が続いています。当社にとりましては嬉しい悲鳴ですが、お客様にはご迷惑をおかけしています」と恐縮している。

 

「究極のマンションはホテル」 

ホテルから学ぶマンション企画

 記者の得意分野はマンションで、年間にして200物件ぐらい見学する。億ションもたくさん見てきた。多くの取材でたどりついたのが「究極のマンションはホテル」だ。

 見る眼を養うため、いわゆる一流ホテルにはほとんど宿泊するか、見学させて頂いてきた。「オリゾン マーレ」でホテル並み設備仕様を採用したプロパスト・森俊一社長は、採用に当たっては、確か香港のマンダリンかリッツカールトンに宿泊(しかもスイート)までして参考にしたと聞いている。

 豪華なエントランスや部屋のしつらえ、設備機器はもちろんだが、つかず離れずのスタッフの対応、行き届いたコンシェルジュサービスを受ければ、誰だってお金があったらこんなマンションに住みたい≠ニ思うはずだ。

 ではどのホテルがいいか。これは好みもあるのでなんとも言い難いが、記者はパークハイアット(新宿)、コンラッド東京(汐留)が双璧だと思う(マンダリン、リッツカールトンは未宿泊だが、関係者が絶賛しているので、ぜひ宿泊したい)。

 ウエスティン東京は若い人向けで、値段が安くて質が高いのがロイヤルパーク、京王線に住んでいる関係で好きなのが京王プラザでサービスもいい、コーヒーがおいしいのが第一ホテル(新橋)、絹谷幸二氏の壁画があり、部屋が広くて雰囲気がいいのがブライトン(京都)、廊下などいたるところで絵画がたくさん見られるホテル海洋(工事中)などもいい。

  「ソフィテル東京」も、エントランスなどは貧弱だが、部屋の備品はグレードが高かった。 取り壊しになるのは残念だ。

 マンション企画担当者、特に中堅デベロッパーには、一流ホテルにたくさん宿泊して欲しい。総合力では大手デベロッパーにかなわないのだから、せめてデザイン力を磨いて対抗して欲しい。

 

(牧田 司記者 2月15日)

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