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黒川紀章氏&マーク伊東氏 東京建物が鎌倉で億ション

「Brillia 鎌倉御成町」完成予想図

 

市内の由緒ある御成町 坪単価は500万円

 東京建物が鎌倉市で分譲する億ション「Brillia 鎌倉御成町」を見学した。

 JR鎌倉駅から徒歩4分、鎌倉市御成町の第一種中高層住居専用地域に位置する4階建て全31戸の規模で、専有面積は約90〜247平方b。価格は未定だが、坪単価は約500万円。設計・監修は黒川紀章建築都市設計事務所、空間デザインはマーク伊東氏で、施工は大成建設。建物完成予定は平成20年9月末。全て億ションとなる。

 鎌倉で坪単価500万円とは驚いたが、それだけの価値が十分ある物件とみた。現地は、市内でも屈指の邸宅街。源実朝・北条政子の墓もある鎌倉山に近く、市役所や明治時代の御用邸そのままの御成小学校も近接。いかにも鎌倉らしい佇まいの住環境だ。

 黒川氏が設計し、マーク伊東氏がデザインを担当した約165平方bのモデルルームがまた素晴らしい。同社はこれまでも高額シリーズのマンションをたくさん供給してきたが、これほどレベルの高いのは初めてみた。都心部なら倍の価格がしても不思議ではない。

 デザインは、ホテルのスイートそのもので、床、建具・ドアなどは大理石やチーク材などの突き板仕様で、一部の壁は絹のふとんばり仕上げとなっている。装飾を施した織り上げ天井付きのリビング・ダイニングは約32畳大あり、キッチンは6.4畳大、ドレッシングルームだけでも3畳大だ。洗面・浴室は10畳大ぐらいあった。廊下幅も広く、壁には、もちろん複製画だろうがクリムトの絵が飾られていた。サッシも特注品だった。

 商談ブースも個室で、落ち着いて商談できるようになっている。パンプレットも箱入りで表紙にガラスが施されていた。物件的に、同社はじっくり販売する方針のようだ。富裕層向けの雑誌や会員専用のホームページで広告を掲載しているのみで、同社のホームページには掲載しておらず、一般公開も行っていない。

 記者は億ションだけでも数え切れないほど見学してきたが、仕様レベルは間違いなく10本の指に入る物件だ。

モデルルーム

 

(牧田 司記者 10月12日)

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