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ヒットの予感 ストッパー機能付き引き戸 各社が発売

大建工業の「ラクラクローズ機能」付き引き戸

 

 マンションのストッパー機能付き引き戸については、これまで何度か取り上げてきた。マリモ、ヒューマンランド、三井不動産、三菱地所などのマンションだ。ただ、各社のストッパー機能付き引き戸は鴨居の戸当たり部分のレール幅を狭めたり、金具を取り付けたりしているもので、万全とは言い難いものだった。システムキッチンでは当たり前となっているクローザー機能付き収納のような引き戸をどこか開発しないかとずっと考えていた。  

 ところが最近、システムキッチンのクローザー機能とほとんど同じ機能を持つ引き戸が採用されているのを、ある郊外マンションで見た。相当強く引き戸を閉めても寸前で止まり、ゆっくりと閉まるものだった。メーカーがどこかは教えてもらえなかった。

 このマンションに採用されていたものと同じかどうか分からないが、大建工業が今年6月、引き戸を強く閉めた際に発生する衝突音や跳ね返りを防止する新機能「ラクラクローズ機能」付き引き戸を全国発売していることを知った。

 おおよそ次のようなものだ。

 「引戸扉の上部および枠に取付けた新金具により、引戸が閉じる直前にブレーキがかかり、枠との衝突・跳ね返りを防ぎ、扉を最後までゆっくりと引き込みます。また、扉を開ける際の操作性を考慮し、負荷をできるだけ軽減させました」(ニュースリリースより)

 価格は、従来品の価格プラス片引タイプが6,000円、引違タイプが10,000円だ。同社広報によると、発売以来、引き戸全体の出荷個数の約10%を占めているという。

 このほか松下電工、永大産業、トステム、アトムリビンテックなどが発売、あるいは近く発売するということを聞いた。

 これらの商品は、記者が見たのと同じ機能かどうかはわからないが、引き戸の衝撃音に関するマンション入居者の苦情が少なくない現状を考えれば、爆発的にヒットするのではないか。

 

(牧田 司記者 10月11日)

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