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「京急ニューシティ湘南佐島なぎさの丘」分譲開始へ

工事中の「京急ニューシティ湘南佐島なぎさの丘」。眼下に相模湾が広がる

 

眼下に相模湾が一望できる絶好の立地

タウンセキュリティ、擁壁・フェンス排除、緑化斜面、オール電化…etc

 京浜急行電鉄が平成13年に着工、開発を進めてきた「京急ニューシティ湘南佐島なぎさの丘」が2月下旬からいよいよ分譲開始となる。

 現地は、京浜急行逗子線新逗子駅からバス29分、バス停徒歩2分の神奈川県横須賀市佐島の丘1丁目に位置する開発面積約41ヘクタール、共同住宅などを含め全体計画戸数667戸(一戸建て区画数626区画)の大規模ニュータウン。ニュータウン入口が海抜7メートル、もっとも高いところが海抜60メートルという南傾斜の高台立地で、眼下に相模湾が一望できる絶好の立地だ。

 街づくりにあたっては、タウンセキュリティの考えを採用。ニュータウンを出入りするのに必ず通過するハイゲートに監視カメラを配置し、24時間常駐警備により安全性を図る。また、オープン外構を採用、さらにネットフェンスを取り外すことによって住戸間のコミュニティを増進する工夫も凝らしているのが特徴だ。一部を除き無電柱化し、オール電化も採用。

 各区画の最小面積を170平方bとするなどの地区計画を定め、さらに外構、カラーリングなどもガイドラインを設定、美しい街並みを保全する。

 各区画は擁壁を廃し、斜面緑化を図っているのも大きな特徴で、これまでにない試みが随所になされている。

 今回分譲するのは工事が完成しているニュータウン入り口近くの113区画のうち1期建売住宅が15戸、停止条件付き宅地分譲が9区画。建売住宅の売主は積水ハウス、大和ハウス工業、パナホーム、トヨタホーム東京、京急不動産。土地面積は約60坪、建物面積は約38坪、価格は4200万円台〜6200万円台となる。

 海が見える立地を生かしたスカイデッキ付き、コミュニティを重視したワークショップ、DEN、2カ所リビング、外断熱など、各社が協調しつつも独自性を打ち出したプランとなっている。植栽は、入居者の好みの樹木を植えてもらうよう極力少なくしているのも特徴

 1月20日からモデルハウスがオープンされており、すでに600組が来場。来場者は地元・横須賀市が35%、逗子・葉山が10%、横浜市が30%で、残りが都内、埼玉、千葉方面。団塊世代からリタイア層、子育てファミリー、ヨットオーナーなど幅広い層の来場があるという。

 ニュータウン会員は1000組を突破。会員から街づくりについて意見を聞くワークショップも3回開催するなど、これまでにない参加型の街づくりを行っていく。

 バブル崩壊後、区画整理方式による開発はともかく、デベロッパーによる首都圏大型ニュータウン開発はほとんど姿を消したが、ユーザーがどのような反応を見せるか注目される。同社では年間100戸を販売する予定で、当面は街づくりを促進させるため建売住宅の比率を増やす。トンネルを掘り、シャトルバスを運行するなど、交通アクセスの改善を図っていく。街の全体造成完了は平成21年の予定。

擁壁を排除し、斜面緑化を図っている建売住宅(植栽は、入居者の好みの樹木を植えてもらうよう極力少なくしているのも特徴)

 

(牧田 司記者 1月29日)